評判を聞いてから作成します〜マンガの原作〜
2005年3月17日久しぶりに上京した俺。
lv上げもミッションにもちょっと飽きてきて、どこぞのスキル上げパーティにでも潜り込もうかとシャウトを聞きにジュノまで来たものの、下層のあまりの混雑に辟易してちょっと閑静な住宅街(上層居住区)をブラついていたときだった、、、。
なんとなく競売を覗き、その足で天気予報を聞きに雑貨屋の前まで歩いていると、右手の階段の下からなにやら泣き声とも怒鳴り声ともつかぬカン高い喚きが聞こえる。
見れば階下のトリ(チョコボ)厩舎の前でタルっこがバザーを掴まえて文句を言っているようだ。
「ちょっと!なんとか言いなさいよ!こんなニセモノ売りつけといて黙り!?」
周囲の宅配業者や競売職員も困り顔だ、、、こんなキーキー声を小一時間も聞かされていたら寛大で有名な医者のモンブローだって閉口するだろう。
心なしか厩舎のトリ達もおびえているようだ。
ここはひとつ獣使いlv2の俺がこの場を納め、トリや通行人を魅了してやるか、、、
「なにかお困りですか?お嬢さん」
/grinしそうな自分を抑えて/smileする俺。
「よかったら力になりますよ?」
「なによ、、アンタ何者ォ!?」
タルっこは俺のことをジロジロ見つめている、、、おいおい、何回見ても一緒だってばw
「一体なにがあったんですか?このバザーになにか問題が?」
俺はタルっこが襟を掴んでガクガク揺すっているためにずいぶん寝苦しそうなバザーを覗き込んだ、、、ふむ。
【チョコボ優待券】、、、一枚1000ギル(+消費税10%)
悪くない、、、値段的には妥当だろう。
まぁ、強いて言えばこんな場所(上層)じゃなくて、下層か港で売るべきだ。
あっちの方が利用客も多い、トリの代金もすぐに1000ギルを超えるからチケットの回転も良いはずだ、、、って、そんな事は心配してやらなくても良いな。
それはこのバザーの勝手だ。
「このチケットなら普通の値段だと思いますよ?チョコボに乗るんでしょ?」
「普通に使えるのならこんなに騒いだりしないわよ!、、、これは偽物なの!使えないのよッ!!」
タルっこは右手に握った【チョコボ優待券】を振り回しながらバザーの首をガクガク揺らしている、、、。
ニセのアイテムだって?そんなのあり得るのか?
なんとなくベタなオチを連想してしまう俺、、、、。
「もう、、、こんなに騒いでもノーリアクションなんて信じられない!GMを呼ぶしかないわッ!」
「お言葉ですが、、、、お嬢さん、そいつはきっと寝バザーですよ?いくら騒いでも仕方ないでしょう?それに、、、」
「それに、、、なによッ!?」
俺はタルっこをじっと見つめた、、、。
「、、、お嬢さんはまだサポ無しのlv15じゃないですか?チョコボ免許証はハタチ(lv20)を超えないと受験(クエストをオファーする事)すら出来ませんよ?」
「ええ!ええ!そうですとも!門前払いですともッ!」
タルっこは無い胸を張って大威張りで反論してきた。
「、、、でもアタシは見たのよ!タロンギで同じパーティに居た同じlv15のひとが、メアの塔の前のチョコボ屋さんで、この【チョコボ優待券】でチョコボを借りて乗っていくのを!!」
「、、、、なるほど、、、」
俺はちょっと目眩がしたが、コトの真相は分かったつもりだ、、、が、この興奮しきったタルっこにちゃんと説明出来るだろうか?
「なのにこのサギ師ったら、寝たまま偽物のチケットを売りつけるし、ジュノは消費税10%も取るし、競売係員も警備も通行人も知らん顔じゃない!!」
いや、係員や通行人や税金は関係ないだろ、、、警備のNPCに怒りをぶつけてもなぁ、、、。
「、、、その上、親切面して近づいてきて、、、ちょっとアンタ!何者!?」
おっと、矛先が俺に向いてるじゃないか!
こりゃイカンw
「俺はただの通行人ですよ(苦笑)、、、お嬢さんはなにか勘違いされてるんじゃないですか?」
「、、、どういうコトよ?」
訝るように俺を睨みつけるタルっこ、、、、。
「え、、と、つまり、、、」
「、、、つまりですね、原則として免許証が無い人はチョコボに乗れないんですよ。そして、【チョコボ優待券】はチョコボレンタルの料金を払わなくて良いチケットなんですよ」
「でも!確かにあのとき、、、」
「多分、その人は別のlv20以上のジョブであらかじめチョコボ免許証を取っていたんじゃないかな?、、、ちょっと前から、免許証があれば別のジョブでもlv15からチョコボに乗れるようになったって聞いたことがありますから、、、」
「、、、そんな、、、それじゃ、、、」
タルっこは今更のようだが、周りの人垣に気が付いたようだ。
当たり前だが、今までのやりとりはすべてsayなので周囲の人垣からは「w」の連発だ!
我に返った瞬間、見る間に赤面してまるっきりプチトマト状態だ!
「あ、、あの、私、、ど、、、どうやって帰ろうかしら?」
泣き出しそうなタルっこはやっと今後の展開に考えが向いたようだ、、、
む?そう言えばこの子はどうやってここまで来たんだろう?
「、、、ところでお嬢さんはどうやってここまで来たんだい?」
「どうやって?、、、どうもこうも歩いて来るしかないじゃない!?」
「!」
ちょっとショックだよ、、、俺、、、。
俺だって初めて上京したときはlv35くらいの先輩白魔導士に連れられてガクブルしながら来たって言うのに、こいつはソロでlv15かよ!?
かくれんぼ世界チャンピオンかメタルギアマスターか!?
この半べそ状態のタルっこを放置するのもあまりに薄情というものだろう、、、迷子の子猫を補導した犬のお巡りさん状態の俺、、、。
人目もあるので、とりあえず下層の詩人酒場に誘って軽い食事とジュースをおごると、少し落ち着いてきたようだ。
ふむ、、、一丁、手助けしてやるか、、、。
小さき生き物はそれだけで何とかしてやりたくなるモノだ。
(例外はあるがな、、、なぁガル○ス)
前衛家業一辺倒の俺にはそんな芸当は出来ないが、フレには黒魔法を極めた奴や白魔法をかなり使える奴も居る、、、移動魔法を使えば即・問題解決さ!
「お嬢さん、君のホームポイントは何処なんだい?ウインダスのままなら、、、」
「あ、ここに来る途中で旅人さんに『ここから先はすごく危険な地域なんだ。良かったらあそこのOPでホームポイントを設定しておきたまえ!そうすれば、途中で力つきてもリトライ出来るさ、、、』って言われたから、、、、ダメだったかしら?」
、、、、、、。
なんて説明的でわかりやすいセリフを吐く旅人なんだ!NPCか!?
それってメリファト山地のしかもソロムグにメッチャ近いあのOPですか?
そうですか、、、そこですか、、、。
いや、アンタに罪は無いし、旅人のアドバイスも的確だがね、、、。
これでデジョンIIの線は消えたか、、、ならばこれだッ!
「仕方ないな、、、タクシーで帰りなよ。タロンギからなら一人でも帰れるだろ?」
「?タクシーってなんですか?」
くはっ!これだからイナカ者は困るなぁ、、、。
「いや、、移動魔法のテレポを使って世界各地にあるメア・デム・ホラの塔まで一瞬で運んでくれるサービスさ。、、、三国ではあんまり利用者が居ないから見かけないけどな」
「へぇぇ〜、やっぱりジュノはスゴイですねぇ、、、都会?ってカンジ?」
妙なところで感心するタルっこを見ていると、なんだかジュノに着いたばかりの頃の街の中で迷子になっていた自分を思い出してしまうな、、、。
〜つ…
lv上げもミッションにもちょっと飽きてきて、どこぞのスキル上げパーティにでも潜り込もうかとシャウトを聞きにジュノまで来たものの、下層のあまりの混雑に辟易してちょっと閑静な住宅街(上層居住区)をブラついていたときだった、、、。
なんとなく競売を覗き、その足で天気予報を聞きに雑貨屋の前まで歩いていると、右手の階段の下からなにやら泣き声とも怒鳴り声ともつかぬカン高い喚きが聞こえる。
見れば階下のトリ(チョコボ)厩舎の前でタルっこがバザーを掴まえて文句を言っているようだ。
「ちょっと!なんとか言いなさいよ!こんなニセモノ売りつけといて黙り!?」
周囲の宅配業者や競売職員も困り顔だ、、、こんなキーキー声を小一時間も聞かされていたら寛大で有名な医者のモンブローだって閉口するだろう。
心なしか厩舎のトリ達もおびえているようだ。
ここはひとつ獣使いlv2の俺がこの場を納め、トリや通行人を魅了してやるか、、、
「なにかお困りですか?お嬢さん」
/grinしそうな自分を抑えて/smileする俺。
「よかったら力になりますよ?」
「なによ、、アンタ何者ォ!?」
タルっこは俺のことをジロジロ見つめている、、、おいおい、何回見ても一緒だってばw
「一体なにがあったんですか?このバザーになにか問題が?」
俺はタルっこが襟を掴んでガクガク揺すっているためにずいぶん寝苦しそうなバザーを覗き込んだ、、、ふむ。
【チョコボ優待券】、、、一枚1000ギル(+消費税10%)
悪くない、、、値段的には妥当だろう。
まぁ、強いて言えばこんな場所(上層)じゃなくて、下層か港で売るべきだ。
あっちの方が利用客も多い、トリの代金もすぐに1000ギルを超えるからチケットの回転も良いはずだ、、、って、そんな事は心配してやらなくても良いな。
それはこのバザーの勝手だ。
「このチケットなら普通の値段だと思いますよ?チョコボに乗るんでしょ?」
「普通に使えるのならこんなに騒いだりしないわよ!、、、これは偽物なの!使えないのよッ!!」
タルっこは右手に握った【チョコボ優待券】を振り回しながらバザーの首をガクガク揺らしている、、、。
ニセのアイテムだって?そんなのあり得るのか?
なんとなくベタなオチを連想してしまう俺、、、、。
「もう、、、こんなに騒いでもノーリアクションなんて信じられない!GMを呼ぶしかないわッ!」
「お言葉ですが、、、、お嬢さん、そいつはきっと寝バザーですよ?いくら騒いでも仕方ないでしょう?それに、、、」
「それに、、、なによッ!?」
俺はタルっこをじっと見つめた、、、。
「、、、お嬢さんはまだサポ無しのlv15じゃないですか?チョコボ免許証はハタチ(lv20)を超えないと受験(クエストをオファーする事)すら出来ませんよ?」
「ええ!ええ!そうですとも!門前払いですともッ!」
タルっこは無い胸を張って大威張りで反論してきた。
「、、、でもアタシは見たのよ!タロンギで同じパーティに居た同じlv15のひとが、メアの塔の前のチョコボ屋さんで、この【チョコボ優待券】でチョコボを借りて乗っていくのを!!」
「、、、、なるほど、、、」
俺はちょっと目眩がしたが、コトの真相は分かったつもりだ、、、が、この興奮しきったタルっこにちゃんと説明出来るだろうか?
「なのにこのサギ師ったら、寝たまま偽物のチケットを売りつけるし、ジュノは消費税10%も取るし、競売係員も警備も通行人も知らん顔じゃない!!」
いや、係員や通行人や税金は関係ないだろ、、、警備のNPCに怒りをぶつけてもなぁ、、、。
「、、、その上、親切面して近づいてきて、、、ちょっとアンタ!何者!?」
おっと、矛先が俺に向いてるじゃないか!
こりゃイカンw
「俺はただの通行人ですよ(苦笑)、、、お嬢さんはなにか勘違いされてるんじゃないですか?」
「、、、どういうコトよ?」
訝るように俺を睨みつけるタルっこ、、、、。
「え、、と、つまり、、、」
「、、、つまりですね、原則として免許証が無い人はチョコボに乗れないんですよ。そして、【チョコボ優待券】はチョコボレンタルの料金を払わなくて良いチケットなんですよ」
「でも!確かにあのとき、、、」
「多分、その人は別のlv20以上のジョブであらかじめチョコボ免許証を取っていたんじゃないかな?、、、ちょっと前から、免許証があれば別のジョブでもlv15からチョコボに乗れるようになったって聞いたことがありますから、、、」
「、、、そんな、、、それじゃ、、、」
タルっこは今更のようだが、周りの人垣に気が付いたようだ。
当たり前だが、今までのやりとりはすべてsayなので周囲の人垣からは「w」の連発だ!
我に返った瞬間、見る間に赤面してまるっきりプチトマト状態だ!
「あ、、あの、私、、ど、、、どうやって帰ろうかしら?」
泣き出しそうなタルっこはやっと今後の展開に考えが向いたようだ、、、
む?そう言えばこの子はどうやってここまで来たんだろう?
「、、、ところでお嬢さんはどうやってここまで来たんだい?」
「どうやって?、、、どうもこうも歩いて来るしかないじゃない!?」
「!」
ちょっとショックだよ、、、俺、、、。
俺だって初めて上京したときはlv35くらいの先輩白魔導士に連れられてガクブルしながら来たって言うのに、こいつはソロでlv15かよ!?
かくれんぼ世界チャンピオンかメタルギアマスターか!?
この半べそ状態のタルっこを放置するのもあまりに薄情というものだろう、、、迷子の子猫を補導した犬のお巡りさん状態の俺、、、。
人目もあるので、とりあえず下層の詩人酒場に誘って軽い食事とジュースをおごると、少し落ち着いてきたようだ。
ふむ、、、一丁、手助けしてやるか、、、。
小さき生き物はそれだけで何とかしてやりたくなるモノだ。
(例外はあるがな、、、なぁガル○ス)
前衛家業一辺倒の俺にはそんな芸当は出来ないが、フレには黒魔法を極めた奴や白魔法をかなり使える奴も居る、、、移動魔法を使えば即・問題解決さ!
「お嬢さん、君のホームポイントは何処なんだい?ウインダスのままなら、、、」
「あ、ここに来る途中で旅人さんに『ここから先はすごく危険な地域なんだ。良かったらあそこのOPでホームポイントを設定しておきたまえ!そうすれば、途中で力つきてもリトライ出来るさ、、、』って言われたから、、、、ダメだったかしら?」
、、、、、、。
なんて説明的でわかりやすいセリフを吐く旅人なんだ!NPCか!?
それってメリファト山地のしかもソロムグにメッチャ近いあのOPですか?
そうですか、、、そこですか、、、。
いや、アンタに罪は無いし、旅人のアドバイスも的確だがね、、、。
これでデジョンIIの線は消えたか、、、ならばこれだッ!
「仕方ないな、、、タクシーで帰りなよ。タロンギからなら一人でも帰れるだろ?」
「?タクシーってなんですか?」
くはっ!これだからイナカ者は困るなぁ、、、。
「いや、、移動魔法のテレポを使って世界各地にあるメア・デム・ホラの塔まで一瞬で運んでくれるサービスさ。、、、三国ではあんまり利用者が居ないから見かけないけどな」
「へぇぇ〜、やっぱりジュノはスゴイですねぇ、、、都会?ってカンジ?」
妙なところで感心するタルっこを見ていると、なんだかジュノに着いたばかりの頃の街の中で迷子になっていた自分を思い出してしまうな、、、。
〜つ…
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