蓄積する対人ストレス
対人ストレスの「本質」とはなんだろう?




http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120322-00000721-yom-soci



このテの事件が発覚する度に残念な気持ちになると同時に、起こるべくして起こったとも思えてしまう。



これは俺の極めて個人的な見解だが、「対人ストレス」とは「己が他者に対して抱くイメージと現実とのギャップ」に他ならない。

ヒトは誰しも相手の心情や性格を正確に読み取ったり伝えたりすることは出来ない。

故にそこには必ず推測、、、「あのヒトだったらこう考えるはず」が介在する。

ただ、残念なことにこの「推測」、、、想像上の他人のイメージにはどんなに親しい間柄でも齟齬が生ずるのだ。

いわゆる「こんなヒトだとは思わなかった!」って奴だ、、、犯罪者に近しい奴はよくこんなコメントを出すだろう?

そりゃそうだ、、、俺達人間の「相手を良く知っている」とか「彼のことは大体把握した」なんてのは単なる自分の抱く想像上の相手のイメージを指しているのだからな、、、現実との乖離があって当然だ。




俺はこの理屈は自分が良く知らない相手にも当てはまると考えている。

すなわち、「普通だったらこうだよな?」って奴だ。


「常識」と言い換えてもいい、、、あるべき真っ当な反応を俺達は知らず知らずの間に相手に期待している。


初対面でも「こんにちは、今日はヨロシク」と言ったら、相手が「こちらこそ」と返してくれると。

無視されたり、罵声を浴びせられたら、、、、そこには「期待通りでない相手の反応」に対してストレスを感じている自分が居る。



高齢者(ここでは特に痴呆症なんかを指して話を進めるぞ?)や(知的)障害者に接する際にも同じような精神的なギャップを感じることがある。

「普通だったら、、、」を「普通でないヒト」にも期待しちゃう、、、仕方ないよ、同じ人型してるし、な。

俺が以前、訪問リハビリを仕事をしていたことはこの日記でも書いたような気がするが、高齢者や障害者を抱える家族の負担は想像を絶している。

特に高齢者の場合、家族は「しっかりしていた頃」を知っているだけにきつい、、、そのギャップは筆舌を尽くしても他人には伝え難いだろう、、、。



仕事とはいえ常にそういうギャップに晒されている介護者は、もっと休みとか仕事の間隔を空けないと精神的に潰れてしまう、、、。

俺はなにも「こういう事件は起こるべくして起きているので仕方が無い」なんて言うつもりはない。

ただ、構造的にそういう事件が起こりやすいのに、回避する方法に乏しいのが返す返すも残念だ、とは言いたい。



ある意味、介護は商売にしちゃいけないのかも知れぬな、、、。



自分の心を壊さないために機械的に職務を遂行している介護職員も沢山居るが、現状では致し方ない事態なのかもね。
















ヒトはそんなに強く出来てない


俺はそう思うぜ?

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