今日の昼前、最後に来た患者に売り上げの一部を盗まれる。

その前に来ていた患者を送り出してから11時45分過ぎに入店。

強烈な便意に襲われていた俺は、前科のある患者のタイミングの悪い入店に内心舌打ちを打つ、、、あくまでも、内心、ね。

椅子に座らせて通電準備を整え、スイッチを入れてから目の前の受付にあるコインケース(コインを種類ごとに50枚ずつそろえる道具)に眼を走らせ、それぞれの枚数をだいたい把握する。

そして患者に断ってからトイレへ、、、。

スッキリしてトイレを出た俺がさりげなくコインケースに眼をやると、、、、










やられた、、、足りないよ500円玉が、、、!








俺は患者のほうに向き直って聞いた。

「今、俺がトイレに行っている間に誰か入ってきましたか?」

「いいえ、誰も来ませんでした」

俺はため息を一つついた。

「今、俺がトイレに入る前にここに500円玉が7個あったんですが、、、」

俺はコインケースに眼をやった。

「この通り、ここには現在2個しかありません」

「Mさん、、、何かご存知ではないですか?」

患者はちらと動揺の素振りを見せた、、、が、すぐに「私は知らない」とだけ答えた。





このウソつきめ!



オマエの母親にも裏を取ったが、ホントに息をするようにウソをつく奴だな、、、。

母親は気がついているぞ?オマエが親の財布からお金を抜き出しているといつもこぼしてるのを知らないのか?




俺は無駄だとは知りながらも残念な気持ちを抑えられず、問い詰める。

頼むから本当のことを言ってほしい、と。




すると、患者は


「知らないから答えられない、、、そもそもそんなことをしたら二度と来られなくなってしまうでしょう?」


と、何を考えているか解らない、、、緩い笑みともとれる曖昧な表情で答えた。




俺の中の違和感と疑惑は確信に変わる。




こいつ、、、病気だ、、、。





普通の神経の持ち主が身に覚えの無い窃盗の疑いをかけられたらどんな気持ちになるだろう?

怒り?、、、あるいは悲しみだろうか?



どちらにせよ強い「負の感情」が湧き上がるのがマトモな反応だろう。

そう考えると患者のこのあまりにも鈍い反応はオカシイ、、、ウソをつき慣れていて動揺を隠すための防衛反応か、あるいは既にマトモな判断力を喪失しているとでもいうのだろうか?



とりあえず警察を呼ぶ。

コイツの為に警察を呼ぶのはこれで2度目だ、、、俺もウンザリだが警察だって要らぬ手間が増えて嫌だろう、、、スマンな、本所警察。



鑑識が来て指紋を採るが、芳しくない。

結局、証拠不十分のままだ、、、警察官は監視カメラを仕掛けて決定的な証拠を掴むようにとアドヴァイスしてくれた、、、そりゃまーそうだ。




もう、考えるのもイヤになるが、実際に有った事だから覚書。

コメント

ムームー
ムームー
2012年7月25日16:58

うわぁ。
その人最悪ですね。
reijirouさん、しんどかったですね。

そういった非常識な人相手に
要らぬストレス抱えるのもなんですが、
とにかく用心しないといけませんね。

reijirou
2012年7月25日17:18

被害額は前回や前々回に比べたら大したことは無いんだが、、、



1対1の尋問でも揺るがないコイツを挙げるには確たる証拠が必要だ!




、、とは言うものの相当ハッキリした証拠が無いと地域でカオが利く(自民系区議の手伝いやってんだよな、、、)奴だけに取り扱いが難しくて、、、な

明日以降も毎日顔を見なきゃならぬかと思うと胃に穴が穿くっつーの!!






、、、、とりあえず、用心しますね、、、

ござ
2012年7月25日20:53

盗癖、虚言癖は病気だそうだ
然るべき所で治療をしないと治らない

たとえ罪を償わなければならない事態になっても治らない
病気だからね
罪を咎めるより病気だから治しましょうって言われるのが一番堪えるらしい

聞き伝えで申し訳ない


どっちにせよ巻き込まれる方はたまったもんじゃないね
乙です

reijirou
2012年7月25日21:00

昔、一緒に寮で生活していた奴もビョーキだったなぁ、、、


俺は聖人じゃねェから矯正しようとか一緒に頑張ろうなんて思ってもいないし、言わない







ただ、金返せ!





俺の主張はそこだけ

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