るポイントは人それぞれだと思うし、俺と違うから駄目だとか同じだから同志だとかいうモンでもないだろう。
昨夜、俺の従妹似の若いお嬢さんが来たんだが・・・
ベッドの上で仰向けになって頚椎の矯正をしているときだった。
後頭骨の窪みに俺が両手の指を引っ掛けて軽く引っ張っていると、胸の下で両手の指を組んでいた彼女の手の甲に一匹の羽虫がとまった。
(最近どういうワケだか羽アリが多くてね)
彼女は何らかの気配を感じたのか組んでいる指を外し、反対側の手で羽虫が飛び立った後の手の甲を探る
「ああ、もう飛んだけど虫がとまったんだよ」
「!?」
俺が声を掛けると、彼女は仰向けに寝たままFFXIの/panic motionみたいに両手を激しくバタつかせる怪しい動きを見せた。
(こいつ・・・動くぞ!?)
「ホラ、暴れない暴れない・・・」
「いーやーっっつ!!虫いやーっ!!」
「はいはい、もうどこかに飛んでいっちゃったから大丈夫」
「ぅぅう~っ・・・」
あまりにも過剰で異常な反応に内心ビビリつつも、ちょっとカワイイとか思ってしまう俺は萌えポイントが豊富過ぎるんだろうか?
彼女はすぐに落ち着きを取り戻し、狼狽ぶりを見られたのが恥ずかしかったのか少し頬を赤くしながら話し出した。
「わ、私・・・虫は全然駄目なんですよぉ・・・あの、脚がいっぱいあったり、飛んだり・・・バッタみたいに跳ねたりするじゃないですかっ!」
まぁ、脚がそれほど多いとは思わぬが、飛んできたりピョーン!と跳ねたりするのは予期していないときには結構ビックリさせられるかも知れぬな。
「と・・特にセミが最悪ですよ!あんなの絶滅すれば良いのにッ!」
・・・子供の頃にセミの集団に襲われて血でも吸われたのだろうか?まぁ、吸わないけど、な。
彼女は何故かセミについて語りだしたが、その瞳にはセミでも映っているのか恐怖の色があった。
「私の住むマンションは公園に隣接しているんですが、その公園は夏になると無数のセミがわくんです・・・」
「そして、そのセミたちは夜になるとマンションの廊下の明かりに惹かれ、建物の中にまでやってくるんです!」
確か彼女の部屋は10階・・・普通に考えたらそんな高さまで飛んでいけないような気がするんだが?
「でも!奴等は来るんですッ!!」
・・・じゃ、来るんだろうなァ・・・来るって言うんだし・・・。
「それだけじゃないんです、奴等は・・・セミは”死んだフリ”まで使うんです!」
コボルイッツ家に代々伝わっていそうな技術だな・・・。
「わ・・私、恐ろしくって・・・この夏も何度も家の前まで帰ったけれど、玄関前にセミが居て家に入れなくって・・・駐車場の車の中で夜を明かしたんですよッ!!酷いですッ!」
その話を聞いたとき・・・俺の脳裏に彼女が捨てられた子猫の様に乗用車の座席で身を縮めて泣きながら寝ている・・・そんな映像が映った。
きゅーん
・・・も・・・萌えェ~!
なんてカワイイ娘なんだ!!前からカワイイ事を言う娘だとは思っていたが・・・連邦の新型がこれほどまでとは・・・!?←違う
俺は「心温まる素敵なエピソードだ・・・今度合コンで語るといい・・・きっと上手く行く!」と激励し、彼女を帰した。
その後に来た同じ年頃のAくんにその話しをしたところ、予想に反して全くと言っていいほど関心を示さなかった。
何故だ?・・・さては妹か?Aくんは妹と一緒に住んでるからな・・・その程度では全く萌えエピソードじゃねえってか!?このリア充め!爆発すればいいのに!!
「違いますよ・・・」
Aくんは心底面倒くさそうに俺を見ながら俺に言った。
「そんなコトでいちいち大騒ぎする奴はうっとおしいじゃないですか・・・」
な・・ん・・・だと!?
「もし電話で”助けて!セミが居るから家に入れないの!”なんて呼び出されたらどうするんですか・・・面倒でしょ?」
・・・そうか?俺はそうでもねェな・・・
呼び出されたら喜んで飛び出しちゃぜ!間に割って入って「もう、大丈夫だ!俺に任せろ!」とか言いながら磨いてきた歯をキラッ!とか光らせセミを排除。
後は上がりこんでアダルトな世界に入るもよし、玄関先で紳士な態度を見せてプレッシャーを与えるもよし・・・いい事ずくめじゃ無いか!?
「・・・・」
Aくんは軽くため息をつくと面倒くさそうに言った。
「俺だったら・・・”家に入れないの・・・来て(泣)”なんて言われたら
”仕方無ェ・・・来れば泊めてやる ”
ですかねェ・・・」
・・・俺は自分の小ささを知りました。
やっぱ妹居る奴は違うわ・・・。
全然、萌えのハナシじゃなくなってるけど、な。
昨夜、俺の従妹似の若いお嬢さんが来たんだが・・・
ベッドの上で仰向けになって頚椎の矯正をしているときだった。
後頭骨の窪みに俺が両手の指を引っ掛けて軽く引っ張っていると、胸の下で両手の指を組んでいた彼女の手の甲に一匹の羽虫がとまった。
(最近どういうワケだか羽アリが多くてね)
彼女は何らかの気配を感じたのか組んでいる指を外し、反対側の手で羽虫が飛び立った後の手の甲を探る
「ああ、もう飛んだけど虫がとまったんだよ」
「!?」
俺が声を掛けると、彼女は仰向けに寝たままFFXIの/panic motionみたいに両手を激しくバタつかせる怪しい動きを見せた。
(こいつ・・・動くぞ!?)
「ホラ、暴れない暴れない・・・」
「いーやーっっつ!!虫いやーっ!!」
「はいはい、もうどこかに飛んでいっちゃったから大丈夫」
「ぅぅう~っ・・・」
あまりにも過剰で異常な反応に内心ビビリつつも、ちょっとカワイイとか思ってしまう俺は萌えポイントが豊富過ぎるんだろうか?
彼女はすぐに落ち着きを取り戻し、狼狽ぶりを見られたのが恥ずかしかったのか少し頬を赤くしながら話し出した。
「わ、私・・・虫は全然駄目なんですよぉ・・・あの、脚がいっぱいあったり、飛んだり・・・バッタみたいに跳ねたりするじゃないですかっ!」
まぁ、脚がそれほど多いとは思わぬが、飛んできたりピョーン!と跳ねたりするのは予期していないときには結構ビックリさせられるかも知れぬな。
「と・・特にセミが最悪ですよ!あんなの絶滅すれば良いのにッ!」
・・・子供の頃にセミの集団に襲われて血でも吸われたのだろうか?まぁ、吸わないけど、な。
彼女は何故かセミについて語りだしたが、その瞳にはセミでも映っているのか恐怖の色があった。
「私の住むマンションは公園に隣接しているんですが、その公園は夏になると無数のセミがわくんです・・・」
「そして、そのセミたちは夜になるとマンションの廊下の明かりに惹かれ、建物の中にまでやってくるんです!」
確か彼女の部屋は10階・・・普通に考えたらそんな高さまで飛んでいけないような気がするんだが?
「でも!奴等は来るんですッ!!」
・・・じゃ、来るんだろうなァ・・・来るって言うんだし・・・。
「それだけじゃないんです、奴等は・・・セミは”死んだフリ”まで使うんです!」
コボルイッツ家に代々伝わっていそうな技術だな・・・。
「わ・・私、恐ろしくって・・・この夏も何度も家の前まで帰ったけれど、玄関前にセミが居て家に入れなくって・・・駐車場の車の中で夜を明かしたんですよッ!!酷いですッ!」
その話を聞いたとき・・・俺の脳裏に彼女が捨てられた子猫の様に乗用車の座席で身を縮めて泣きながら寝ている・・・そんな映像が映った。
きゅーん
・・・も・・・萌えェ~!
なんてカワイイ娘なんだ!!前からカワイイ事を言う娘だとは思っていたが・・・連邦の新型がこれほどまでとは・・・!?←違う
俺は「心温まる素敵なエピソードだ・・・今度合コンで語るといい・・・きっと上手く行く!」と激励し、彼女を帰した。
その後に来た同じ年頃のAくんにその話しをしたところ、予想に反して全くと言っていいほど関心を示さなかった。
何故だ?・・・さては妹か?Aくんは妹と一緒に住んでるからな・・・その程度では全く萌えエピソードじゃねえってか!?このリア充め!爆発すればいいのに!!
「違いますよ・・・」
Aくんは心底面倒くさそうに俺を見ながら俺に言った。
「そんなコトでいちいち大騒ぎする奴はうっとおしいじゃないですか・・・」
な・・ん・・・だと!?
「もし電話で”助けて!セミが居るから家に入れないの!”なんて呼び出されたらどうするんですか・・・面倒でしょ?」
・・・そうか?俺はそうでもねェな・・・
呼び出されたら喜んで飛び出しちゃぜ!間に割って入って「もう、大丈夫だ!俺に任せろ!」とか言いながら磨いてきた歯をキラッ!とか光らせセミを排除。
後は上がりこんでアダルトな世界に入るもよし、玄関先で紳士な態度を見せてプレッシャーを与えるもよし・・・いい事ずくめじゃ無いか!?
「・・・・」
Aくんは軽くため息をつくと面倒くさそうに言った。
「俺だったら・・・”家に入れないの・・・来て(泣)”なんて言われたら
”仕方無ェ・・・来れば泊めてやる ”
ですかねェ・・・」
・・・俺は自分の小ささを知りました。
やっぱ妹居る奴は違うわ・・・。
全然、萌えのハナシじゃなくなってるけど、な。
コメント
ってA君…状況の使い方がうまいなぁ(笑
あと、故意ではなかったかもしれぬが、相手の親は誤りにきたりしたのです?
それとも、伏線ですか!?