昨夜、久しぶりに夢を見た。
・・・まぁ、一説に拠れば毎日夢は見ているらしいが、起きたときに憶えているかいないかということらしい。
どっちにせよ、今回の夢は比較的記憶に残っているのでここに書き記す。
-----------以下、夢日記----------
・・・夢の中でさえも勤勉な俺はどうやら職場で仕事をしているらしかった。
「こんにちは!上野の方から来た八百屋です!」
そこへ突然登場するのはくすんだショート金髪(恐らく脱色)の女の子、田舎の中学生みたいなジャージの上下に首からタオルをかけている・・・脈絡が無いのは夢だから仕方ないにしても、もう少しどうにかならなかったのだろうか?俺のセンスの問題なのか?
女の子は胸の前に大きな箱を両手で抱えて職場の入り口に立っていた。
「何があるんですか?」
俺が尋ねると、女の子はにっぱり笑顔を浮かべてこう答えた。
「今日はグレープフルーツがあります!珍しい色のヤツですよ!」
「・・ほう・・・」
女の子は抱えていた箱を床に下ろし、箱を開けて紫色の変わったグレープフルーツ(?)を一つ取り出して俺に見せた。
「・・・あのさ」
「?・・・なんでしょう?」
俺は女の子が両手で持っている・・・細い枝のついた紫色の細かい房状の果実が連なっている物体ー有体に言えば葡萄的な外観と特徴を兼ね備えたブドウーを指差した。
「これってフルーツはフルーツだけどグレープなんじゃないの?」
女の子はにっぱり笑顔を更に深めた。
「そうですよ!グレープっぽいフルーツですよ!」
「・・・そうかい」
「そんなことより味見してみませんか?すっごく変わった味がして美味しいんですよ!」
女の子はガンガン押してくる・・・いや、それが仕事なんだろうけどもう少し空気を読める様になった方がいいんじゃないかな?オジさんはそこが多少心配だ。
差し出された一粒を受け取りながらも余計な心配をしていた俺だったが、それを口に含むとそんな思いも吹き飛ぶような衝撃を受けていた。
「!・・・こ、これは・・!?」
「ね?ちゃんとグレープフルーツっぽい味でしょう?」
女の子は眼を細め満足げな表情を見せる・・・いや、お前が丹精したってワケじゃなかろうに?
「・・・確かに変わった・・・外見のグレープっぽいフルーツ(?)だな・・うん」
納得せざるを得ない・・・せざるを得ないワケじゃあ無いが、俺的には合格点のインパクトだ。
「ひとつ貰おうか、幾らだ?」
「ハイ!500円になります!」
こんな珍品ならまぁ妥当・・・か?猫へお土産に持って帰ってやろう。
そう考えている俺の前で女の子は嬉しそうに、しかし何か少し困ったような不思議な表情で話を続ける。
「・・・なんですけどぉ、ちょっとコレ事情があってぇ・・・」
「・・?事情?在庫が無いとか?」
俺は女の子が手に持ったままの試食した残りの房に眼を落とす。
「ナンだったらソレでもいいんだけど・・・無論、少し安くしてくれるんだろう?」
「いえ、そうじゃないんです・・・」
女の子は俺に向きなおるとちょっと小首を傾げた上目遣いをした・・・可愛いじゃねーか、おい。
「このグレープっぽいフルーツはぁ、フランスの特別な税金が掛かっちゃうんですよぉ」
小動物っぽい愛らしさと腰にしなをつくったコケティッシュな姿勢で何かトンでもないことを言い出した!
「・・・ちょっと計算が難しいんですけどぉ~」
そう言いながらジャージのジッパーを少し下げ、谷間っぽい部分から薄手の電卓を取り出すと片手でそれを操作し始める・・・ちょっと目が離せなくなるのは誤魔化されない為の用心であって、決してやましい気持ちが抑えられない的なアレではない・・・ゴザとは違うのだよ、ゴザとは!
「・・・っと!今ならこの位です!」
ガラケーのメール早打ち選手権に出たらそこそこの記録を残せそうな勢いで操作していた電卓を俺の目の前に差し出すと、そこには2万数千円というこれまた微妙に払えそうで絶対グレープフルーツには払いたくない金額が提示されていた。
てゆーか、フランスの税金ってなんだよ?ここは日本だし、そもそもフランスみたいな寒そうなトコでグレープフルーツって採れるのか?いや、外見はほとんどグレープだからフランスだけに採れそうなトコが怪しいな・・・そもそもワイナリー向けの怪しい法律がてんこ盛りの国だしパンが無ければお菓子を食っていそうな連中だしな・・・最後は関係無いか。
俺は嘘をついたら跳ね上がると猫に指摘される右の眉をピクッと動かした。
「ふむ・・・ちょっとコレは払えないな・・・高過ぎる」
「え~!?」
眼を眇める俺に驚いてみせる女の子・・・どうも茶番の匂いがする。
「私はどっちでも構わないんですけどぉ~・・・」
そう言いながら軽く上体を捻り、自分の背後にちらっと視線を投げる。
俺も釣られて職場の外、道路に眼をやると・・・目の前の道路に止まっているワゴン車が見えた、そしてそのワゴン車のスライドドアから今まさに降りてこようとするパンダヒーローと眼が合った。
白黒曖昧なところはいいとして、左手に握られた名状し難いバット状のバットが妙にキニナル・・・。
「・・・我々の科学力ではあのバットが金属なのか粘土なのか・・・それすらも判らな・・」
「金属ですよ」
妙な世界に行きかけた俺を女の子が強引に引き戻す・・・そして何でキミはジャージの下を脱いでいるのか?脱がないと死ぬの?てゆーか何時の間にズボン脱いだワケ?早脱ぎ王に俺はなっちゃうのか?・・・あ、俺はなりません、念のため。
「・・・もう、こんなに味見されちゃったら・・・買ってもらうしか・・・」
その微妙に誤解と偏見を助長しつつ俺を社会的に抹殺しそうな台詞は止めて頂きたい・・・
--------------夢終了-------------
・・・そこで、眼が覚めた。
正直、何がなんだか解らない・・・いや、夢判断とか全然望んでないけど、な。
俺が嫌だと思ったから夢は終わったが、夢の中の俺はワゴン車から続々と降りてくる量産型パンダヒーロー達にフルボッコにされてしまったのだろうか?
はたまた2万円払って・・・いや、この結末は無いだろう、うん。
俺はそういうことにお金を払わない系のヒトだしな。
・・・いいじゃないか、こうして俺は無事に現実に帰還しているわけだし!←やや強引
やっぱアレかね?
前の日に上野の八百屋が八朔を売りに来て、高かったから買わずに帰したのが俺の中で尾を引いているのかね?
それとも寝る前に視ていたニコ動の「MMDパンダヒーロー(フリーダムな方の)」がいけなかったのだろうか・・・いや、たぶん両方がミクスチュアされて絶妙にダメな感じのエンターティンメントに昇華したのだろう。←きっとそう、うんうん
まぁ、そんなカンジだ。
たまには悪夢もいい(?)もんだ。
・・・まぁ、一説に拠れば毎日夢は見ているらしいが、起きたときに憶えているかいないかということらしい。
どっちにせよ、今回の夢は比較的記憶に残っているのでここに書き記す。
-----------以下、夢日記----------
・・・夢の中でさえも勤勉な俺はどうやら職場で仕事をしているらしかった。
「こんにちは!上野の方から来た八百屋です!」
そこへ突然登場するのはくすんだショート金髪(恐らく脱色)の女の子、田舎の中学生みたいなジャージの上下に首からタオルをかけている・・・脈絡が無いのは夢だから仕方ないにしても、もう少しどうにかならなかったのだろうか?俺のセンスの問題なのか?
女の子は胸の前に大きな箱を両手で抱えて職場の入り口に立っていた。
「何があるんですか?」
俺が尋ねると、女の子はにっぱり笑顔を浮かべてこう答えた。
「今日はグレープフルーツがあります!珍しい色のヤツですよ!」
「・・ほう・・・」
女の子は抱えていた箱を床に下ろし、箱を開けて紫色の変わったグレープフルーツ(?)を一つ取り出して俺に見せた。
「・・・あのさ」
「?・・・なんでしょう?」
俺は女の子が両手で持っている・・・細い枝のついた紫色の細かい房状の果実が連なっている物体ー有体に言えば葡萄的な外観と特徴を兼ね備えたブドウーを指差した。
「これってフルーツはフルーツだけどグレープなんじゃないの?」
女の子はにっぱり笑顔を更に深めた。
「そうですよ!グレープっぽいフルーツですよ!」
「・・・そうかい」
「そんなことより味見してみませんか?すっごく変わった味がして美味しいんですよ!」
女の子はガンガン押してくる・・・いや、それが仕事なんだろうけどもう少し空気を読める様になった方がいいんじゃないかな?オジさんはそこが多少心配だ。
差し出された一粒を受け取りながらも余計な心配をしていた俺だったが、それを口に含むとそんな思いも吹き飛ぶような衝撃を受けていた。
「!・・・こ、これは・・!?」
「ね?ちゃんとグレープフルーツっぽい味でしょう?」
女の子は眼を細め満足げな表情を見せる・・・いや、お前が丹精したってワケじゃなかろうに?
「・・・確かに変わった・・・外見のグレープっぽいフルーツ(?)だな・・うん」
納得せざるを得ない・・・せざるを得ないワケじゃあ無いが、俺的には合格点のインパクトだ。
「ひとつ貰おうか、幾らだ?」
「ハイ!500円になります!」
こんな珍品ならまぁ妥当・・・か?猫へお土産に持って帰ってやろう。
そう考えている俺の前で女の子は嬉しそうに、しかし何か少し困ったような不思議な表情で話を続ける。
「・・・なんですけどぉ、ちょっとコレ事情があってぇ・・・」
「・・?事情?在庫が無いとか?」
俺は女の子が手に持ったままの試食した残りの房に眼を落とす。
「ナンだったらソレでもいいんだけど・・・無論、少し安くしてくれるんだろう?」
「いえ、そうじゃないんです・・・」
女の子は俺に向きなおるとちょっと小首を傾げた上目遣いをした・・・可愛いじゃねーか、おい。
「このグレープっぽいフルーツはぁ、フランスの特別な税金が掛かっちゃうんですよぉ」
小動物っぽい愛らしさと腰にしなをつくったコケティッシュな姿勢で何かトンでもないことを言い出した!
「・・・ちょっと計算が難しいんですけどぉ~」
そう言いながらジャージのジッパーを少し下げ、谷間っぽい部分から薄手の電卓を取り出すと片手でそれを操作し始める・・・ちょっと目が離せなくなるのは誤魔化されない為の用心であって、決してやましい気持ちが抑えられない的なアレではない・・・ゴザとは違うのだよ、ゴザとは!
「・・・っと!今ならこの位です!」
ガラケーのメール早打ち選手権に出たらそこそこの記録を残せそうな勢いで操作していた電卓を俺の目の前に差し出すと、そこには2万数千円というこれまた微妙に払えそうで絶対グレープフルーツには払いたくない金額が提示されていた。
てゆーか、フランスの税金ってなんだよ?ここは日本だし、そもそもフランスみたいな寒そうなトコでグレープフルーツって採れるのか?いや、外見はほとんどグレープだからフランスだけに採れそうなトコが怪しいな・・・そもそもワイナリー向けの怪しい法律がてんこ盛りの国だしパンが無ければお菓子を食っていそうな連中だしな・・・最後は関係無いか。
俺は嘘をついたら跳ね上がると猫に指摘される右の眉をピクッと動かした。
「ふむ・・・ちょっとコレは払えないな・・・高過ぎる」
「え~!?」
眼を眇める俺に驚いてみせる女の子・・・どうも茶番の匂いがする。
「私はどっちでも構わないんですけどぉ~・・・」
そう言いながら軽く上体を捻り、自分の背後にちらっと視線を投げる。
俺も釣られて職場の外、道路に眼をやると・・・目の前の道路に止まっているワゴン車が見えた、そしてそのワゴン車のスライドドアから今まさに降りてこようとするパンダヒーローと眼が合った。
白黒曖昧なところはいいとして、左手に握られた名状し難いバット状のバットが妙にキニナル・・・。
「・・・我々の科学力ではあのバットが金属なのか粘土なのか・・・それすらも判らな・・」
「金属ですよ」
妙な世界に行きかけた俺を女の子が強引に引き戻す・・・そして何でキミはジャージの下を脱いでいるのか?脱がないと死ぬの?てゆーか何時の間にズボン脱いだワケ?早脱ぎ王に俺はなっちゃうのか?・・・あ、俺はなりません、念のため。
「・・・もう、こんなに味見されちゃったら・・・買ってもらうしか・・・」
その微妙に誤解と偏見を助長しつつ俺を社会的に抹殺しそうな台詞は止めて頂きたい・・・
--------------夢終了-------------
・・・そこで、眼が覚めた。
正直、何がなんだか解らない・・・いや、夢判断とか全然望んでないけど、な。
俺が嫌だと思ったから夢は終わったが、夢の中の俺はワゴン車から続々と降りてくる量産型パンダヒーロー達にフルボッコにされてしまったのだろうか?
はたまた2万円払って・・・いや、この結末は無いだろう、うん。
俺はそういうことにお金を払わない系のヒトだしな。
・・・いいじゃないか、こうして俺は無事に現実に帰還しているわけだし!←やや強引
やっぱアレかね?
前の日に上野の八百屋が八朔を売りに来て、高かったから買わずに帰したのが俺の中で尾を引いているのかね?
それとも寝る前に視ていたニコ動の「MMDパンダヒーロー(フリーダムな方の)」がいけなかったのだろうか・・・いや、たぶん両方がミクスチュアされて絶妙にダメな感じのエンターティンメントに昇華したのだろう。←きっとそう、うんうん
まぁ、そんなカンジだ。
たまには悪夢もいい(?)もんだ。
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