冒険者という「武力を主な商品に据えた自由業」が自然に存在出来る理由を考える。
自然に発生する野生生物や異民族による脅威にさらされている世界・・・。
どう考えても組織的な自衛を考えたほうが良いだろう。
職業軍人や傭兵といった専業拠点防衛員を常駐させるべきであり、流れの自由人をいちいち捕まえて蹴るも受けるも自由の契約をするなんてナンセンスの極みだ。
弱肉強食が世界の摂理とまで言える絶望的な世界でそれはない・・・有り得ない。
むしろ適性か家業か、いずれにせよ半強制的な振り分けによって常備軍が形成される可能性が高く、社会のシステムが自由な職業選択を許さない。
(つまり、社会に余裕が無い)
一攫千金を狙って未開地に分け入るというのはどうだろう?
誰かが依頼した仕事を請けるというよりは、誰も手にしたことのない物を求めて自ら危地に飛び込んでゆくという感じ・・・どちらかといえばアメリカでのゴールドラッシュであるとか、アフリカのサバンナで珍獣ハンターなんてのがイメージとしては近いか。
そうなると他人からの依頼なんてどうでもよくなりそうだけど、報酬がそれなりならばあり得るか。
よくある異世界設定で「ダンジョンが無限生成されるのを抑制する為に、あるいは魔石等のダンジョン産物の需要を満たす為に冒険者のダンジョン攻略を推奨している」的なものを見受けるのだが、どう考えてもこれは民間に任せていい話ではない。
つか、こんな利権が絡む案件で国家なり行政なりが黙っているワケがない。
自己責任という無責任よりも公務員なり常備軍のような連中が、物量にモノをいわせた安全策で対応するか管理するのが自然だろう。
資源はある、だがしかしそれを求めるにはあまりにもリスクがある。
物量で押した場合に費用対効果があまりにも悪いといのが個人での対応が優勢になる条件だろうか?
確かに現代にも冒険家や探検家、トレジャーハンターだのという職業の人々は存在する。
スポンサーを募って探検費用を捻出させなきゃ探検に出発出来ないし、時にはある程度の結果を出して出資者に還元しないと見限られるという点では自由業には程遠いね・・・。
冒険者が町に溢れかえるというのはこうして考えてみると異常事態だ。
MMO的な状況を自然に作るのは難しいね。
冒険者、あるいは探検家が非常にレアな職業(?)であるという設定の方がしっくり来るのはある意味当然なのだろうな。
冒険者ギルドという超国家的組織が存在し、謎のテクノロジーで己の能力が数値で表示されるカードで管理されている世界・・・いや、それどんな未来世界よ?
俺が好きで読んでるラノベにもいろんな背景世界がある。
作品世界ごとに特色をつけようと色々やっているが、ゲームっぽいチャチな造りのハリボテを除けば大体以下の分類のいずれかに当てはまる。
1.完全に別のご都合がある世界
精霊などが直接世界の構成要素として法則を持って作用している世界。物理現象は構成要素の持つ自然な法則に従っているが、魔法はそこへ直接あるいは間接的に働きかけて融通を利かせているというもの。
2.物理法則に干渉できる謎パワーもある世界
通常の物理法則が完全に作用する中で、同じ現象を魔力や精神力と言う謎パワーで引き起こす手段があるという世界。超能力によってスプーンが曲がったり、フォースでXウイングが持ち上がったりする。
3.そういう都合の良いモノは無い世界
いわゆる現実っぽい普通の物理現象が幅を利かす世界。現代の魔法は科学であり電気は魔力だと思えばなんかそれっぽいだろう?魔石(電池)式の補助脳兼知覚装置(スマホ)とか使ってるのが現代の魔法使いのスタイルだな。
ゲームっぽい世界を舞台にした作品をどうこうという話では無いが、それ系の作品は概して背景世界の薄っぺらさが際立つ。
「システムにそう定められている」という説明は、実は説明でもなんでもないと思わないか?
MPを5消費したらマジックミサイルが発動するとかWSが炸裂するが、その発動はゲームシステムに沿って自動化されているという・・・そこまでだと1の世界に近いような気もするが、ここまで高度な自動化がなされているとあらゆる行動に自動化と制限がありそうな気がする。
「システムに制限されているからこの段差は越えられない」みたいなコトが沢山起こりそうだ。
それはつまり登場人物たちに自由な発想や定石崩しをさせられない・・・ゲーム世界と同様の行動選択の縛りを生んでしまう原因にならないか?
多くのゲーム系世界を舞台にした作品が主人公の突出した戦闘能力で全てを力押しに解決し「俺様Tueeee!!」に終始しているのを鑑みれば、こういった安易な世界背景が生み出す作品のパワーインフレないし袋小路化は避けられない運命なのだろう。
「主人公達だけは異世界出身だからこのシステムの縛りは受けない!残念ッ!」という向きもあるかもしれないが、そこまでイレギュラーだと現地の人々とのコミュニケーションにも困りそうだな・・・と、個人的には思う。
もしも世界にMMOにおけるNPCしか存在していなかったらどうだろう?その寂しさに、不気味さに耐えられるだろうか?
「自然現象」と割り切ったら案外耐えられるのかもね・・・。
個人的にはファンタジーの王道は1の世界だと思っている。
八百万の神や精霊が織り成す世界は文字通りファンタジックだ。
しかし、そこまで世界の根幹が違うと共感に乏しいと思う部分も有る・・・神話みたいな世界での日常生活に親近感とか沸くか?沸かないだろ?
「精霊達の紡ぐ叙事詩が世界を為した・・・」なんて何処に共感していいんだかさっぱりわからんし、興味も無い。
俺の中の普通の感性が純☆ファンタジーに拒絶反応を顕わにし、合理を求めて声を上げるんだよ!「ここはお前の世界じゃない!」ってね。
・・・すると2か3かという話になるんだが、基本的にこの二つは現実世界と同じ物理法則が幅を利かす世界ってことになる。
手を離せば持っていた物は床に落ちるし、何も無い所にいきなり炎が上がったりはしない極めて健全な世界だ。
そういう世界でないと俺も困るし登場人物だってきっと困るだろう・・・話に整合を求める向きは例外無く困ると思うぞ?
全ての現象が「システム的にこうなってるんで」とか「魔法だからなんでもあるから」とかで流されたらちょっと読めないよ・・・。
ちょいと話は逸れるが、昔やったTRPGでタイトルはちょっと忘れてしまったんだけど、文庫本サイズのちょっと厚めのルールブックだったのは覚えてるんだけどな・・・まぁ、兎に角その作品の魔法というか魔術のルールがちょっと独特で記憶に残っている。
そのゲームは中世から近代くらいを舞台にしているんだけど、ほんのちょっとというか現実99%に1%だけ魔術があるっていう設定なんだ。
(思い出した!矢野の持ってきた「混沌の渦」だ!)
D100スキル制で言えば長年修行してやっと5%くらい身につくという魔術スキルは、入手難度の高いそれなりに高価な触媒を用意して儀式に時間を充分にかければほんのわずかな「可能性」を手に入れられるというものだった。
当時高校生だったゲームグループ内では全く誰も興味を示さないほどの超☆不人気ゲームルールだったが、俺は密かにときめいていた。
呪文を唱えれば火の玉が相手に向かって飛び出し、念ずるだけで城壁が組み上がる謎原理の魔法よりもずっと怪しげな神秘を感じるじゃないか!
・・・しかしながら現実のプレイでは賽の目に左右されるのもあって極めてプレイが困難なルールだったのもあって、ほとんどのセッションでそれが生かされることは無く普通のクトゥルフみたいなノリで数回使っただけでお蔵入りした。
現実にほんの少しだけ干渉出来る異能・・・物理と科学に照らされた物事の裏側に出来る小さな暗がり。
今ならもう少しアレを活かせる気がするのになぁ・・・というかセッションより小説向きのルールだよね、それ。
フィクションなら賽の目無視して話の流れにあわせるのも余裕だし!
・・・てな訳でそういうやつ見つけたら教えて欲しいのデス。
自然に発生する野生生物や異民族による脅威にさらされている世界・・・。
どう考えても組織的な自衛を考えたほうが良いだろう。
職業軍人や傭兵といった専業拠点防衛員を常駐させるべきであり、流れの自由人をいちいち捕まえて蹴るも受けるも自由の契約をするなんてナンセンスの極みだ。
弱肉強食が世界の摂理とまで言える絶望的な世界でそれはない・・・有り得ない。
むしろ適性か家業か、いずれにせよ半強制的な振り分けによって常備軍が形成される可能性が高く、社会のシステムが自由な職業選択を許さない。
(つまり、社会に余裕が無い)
一攫千金を狙って未開地に分け入るというのはどうだろう?
誰かが依頼した仕事を請けるというよりは、誰も手にしたことのない物を求めて自ら危地に飛び込んでゆくという感じ・・・どちらかといえばアメリカでのゴールドラッシュであるとか、アフリカのサバンナで珍獣ハンターなんてのがイメージとしては近いか。
そうなると他人からの依頼なんてどうでもよくなりそうだけど、報酬がそれなりならばあり得るか。
よくある異世界設定で「ダンジョンが無限生成されるのを抑制する為に、あるいは魔石等のダンジョン産物の需要を満たす為に冒険者のダンジョン攻略を推奨している」的なものを見受けるのだが、どう考えてもこれは民間に任せていい話ではない。
つか、こんな利権が絡む案件で国家なり行政なりが黙っているワケがない。
自己責任という無責任よりも公務員なり常備軍のような連中が、物量にモノをいわせた安全策で対応するか管理するのが自然だろう。
資源はある、だがしかしそれを求めるにはあまりにもリスクがある。
物量で押した場合に費用対効果があまりにも悪いといのが個人での対応が優勢になる条件だろうか?
確かに現代にも冒険家や探検家、トレジャーハンターだのという職業の人々は存在する。
スポンサーを募って探検費用を捻出させなきゃ探検に出発出来ないし、時にはある程度の結果を出して出資者に還元しないと見限られるという点では自由業には程遠いね・・・。
冒険者が町に溢れかえるというのはこうして考えてみると異常事態だ。
MMO的な状況を自然に作るのは難しいね。
冒険者、あるいは探検家が非常にレアな職業(?)であるという設定の方がしっくり来るのはある意味当然なのだろうな。
冒険者ギルドという超国家的組織が存在し、謎のテクノロジーで己の能力が数値で表示されるカードで管理されている世界・・・いや、それどんな未来世界よ?
俺が好きで読んでるラノベにもいろんな背景世界がある。
作品世界ごとに特色をつけようと色々やっているが、ゲームっぽいチャチな造りのハリボテを除けば大体以下の分類のいずれかに当てはまる。
1.完全に別のご都合がある世界
精霊などが直接世界の構成要素として法則を持って作用している世界。物理現象は構成要素の持つ自然な法則に従っているが、魔法はそこへ直接あるいは間接的に働きかけて融通を利かせているというもの。
2.物理法則に干渉できる謎パワーもある世界
通常の物理法則が完全に作用する中で、同じ現象を魔力や精神力と言う謎パワーで引き起こす手段があるという世界。超能力によってスプーンが曲がったり、フォースでXウイングが持ち上がったりする。
3.そういう都合の良いモノは無い世界
いわゆる現実っぽい普通の物理現象が幅を利かす世界。現代の魔法は科学であり電気は魔力だと思えばなんかそれっぽいだろう?魔石(電池)式の補助脳兼知覚装置(スマホ)とか使ってるのが現代の魔法使いのスタイルだな。
ゲームっぽい世界を舞台にした作品をどうこうという話では無いが、それ系の作品は概して背景世界の薄っぺらさが際立つ。
「システムにそう定められている」という説明は、実は説明でもなんでもないと思わないか?
MPを5消費したらマジックミサイルが発動するとかWSが炸裂するが、その発動はゲームシステムに沿って自動化されているという・・・そこまでだと1の世界に近いような気もするが、ここまで高度な自動化がなされているとあらゆる行動に自動化と制限がありそうな気がする。
「システムに制限されているからこの段差は越えられない」みたいなコトが沢山起こりそうだ。
それはつまり登場人物たちに自由な発想や定石崩しをさせられない・・・ゲーム世界と同様の行動選択の縛りを生んでしまう原因にならないか?
多くのゲーム系世界を舞台にした作品が主人公の突出した戦闘能力で全てを力押しに解決し「俺様Tueeee!!」に終始しているのを鑑みれば、こういった安易な世界背景が生み出す作品のパワーインフレないし袋小路化は避けられない運命なのだろう。
「主人公達だけは異世界出身だからこのシステムの縛りは受けない!残念ッ!」という向きもあるかもしれないが、そこまでイレギュラーだと現地の人々とのコミュニケーションにも困りそうだな・・・と、個人的には思う。
もしも世界にMMOにおけるNPCしか存在していなかったらどうだろう?その寂しさに、不気味さに耐えられるだろうか?
「自然現象」と割り切ったら案外耐えられるのかもね・・・。
個人的にはファンタジーの王道は1の世界だと思っている。
八百万の神や精霊が織り成す世界は文字通りファンタジックだ。
しかし、そこまで世界の根幹が違うと共感に乏しいと思う部分も有る・・・神話みたいな世界での日常生活に親近感とか沸くか?沸かないだろ?
「精霊達の紡ぐ叙事詩が世界を為した・・・」なんて何処に共感していいんだかさっぱりわからんし、興味も無い。
俺の中の普通の感性が純☆ファンタジーに拒絶反応を顕わにし、合理を求めて声を上げるんだよ!「ここはお前の世界じゃない!」ってね。
・・・すると2か3かという話になるんだが、基本的にこの二つは現実世界と同じ物理法則が幅を利かす世界ってことになる。
手を離せば持っていた物は床に落ちるし、何も無い所にいきなり炎が上がったりはしない極めて健全な世界だ。
そういう世界でないと俺も困るし登場人物だってきっと困るだろう・・・話に整合を求める向きは例外無く困ると思うぞ?
全ての現象が「システム的にこうなってるんで」とか「魔法だからなんでもあるから」とかで流されたらちょっと読めないよ・・・。
ちょいと話は逸れるが、昔やったTRPGでタイトルはちょっと忘れてしまったんだけど、文庫本サイズのちょっと厚めのルールブックだったのは覚えてるんだけどな・・・まぁ、兎に角その作品の魔法というか魔術のルールがちょっと独特で記憶に残っている。
そのゲームは中世から近代くらいを舞台にしているんだけど、ほんのちょっとというか現実99%に1%だけ魔術があるっていう設定なんだ。
(思い出した!矢野の持ってきた「混沌の渦」だ!)
D100スキル制で言えば長年修行してやっと5%くらい身につくという魔術スキルは、入手難度の高いそれなりに高価な触媒を用意して儀式に時間を充分にかければほんのわずかな「可能性」を手に入れられるというものだった。
当時高校生だったゲームグループ内では全く誰も興味を示さないほどの超☆不人気ゲームルールだったが、俺は密かにときめいていた。
呪文を唱えれば火の玉が相手に向かって飛び出し、念ずるだけで城壁が組み上がる謎原理の魔法よりもずっと怪しげな神秘を感じるじゃないか!
・・・しかしながら現実のプレイでは賽の目に左右されるのもあって極めてプレイが困難なルールだったのもあって、ほとんどのセッションでそれが生かされることは無く普通のクトゥルフみたいなノリで数回使っただけでお蔵入りした。
現実にほんの少しだけ干渉出来る異能・・・物理と科学に照らされた物事の裏側に出来る小さな暗がり。
今ならもう少しアレを活かせる気がするのになぁ・・・というかセッションより小説向きのルールだよね、それ。
フィクションなら賽の目無視して話の流れにあわせるのも余裕だし!
・・・てな訳でそういうやつ見つけたら教えて欲しいのデス。
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