わけがわからない
理解出来ない、、、。





http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120204-00000750-yom-soci





ヒトを面白半分に殺すような奴の理解が出来たら困るわけだが、自分の人生を引き換えにしてでも殺したい相手だったのだろうか?

(そんな先のことは考えられないカッとなると何も考えられなくなる狂犬か?)



自分のこと、周囲の隣人のこと、相手のこと、相手の隣人のこと、、、そのどれもがブレーキになりえないなんてとても考えられぬ、、、どんな人生を歩んできたらそんな捨て鉢な行動がとれるのだろう?







仲間だって居たんだろう?







、、、誰も止めないのか?
















こんな連中が他にも世間をウロウロしとるのかねぇ、、、おっかねぇなぁ、、、。
映画『ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵』
大変泣きたい、、、イヤ、大変な期待を寄せて劇場まで足を運んだんだが、、、。





http://www.berserkfilm.com/index.php




なんか一部でネガキャンやってるみたいだが、そんなの眼中に無いほどヤバイ作品だ、、、。

80分の上映時間中に本編以外の諸々(エンドロールや次回予告)が含まれていることを考えると、正味60分、、、映画を観たというよりはOVAを一話観賞したという印象である。

内容もTVシリーズを元に映像を美しく直したダイジェスト版といったところか?

なにしろ尺が無いので押せ押せのまま対パズーソ>鷹の団勧誘>対ゾッド戦>白鳳騎士団>グリフィス暗殺未遂>対ユリウス報復で60分だ、、、駆け足っていうレベルじゃない、、、初めて物語に触れるヒトなど相当な勢いで置いてけぼりだ。

(要☆予習とでも明記すべきだ)






兎に角、こいつは一般のヒトに作品を理解させようという気が全く感じられない

コアなファンに対する(カルトクイズ的なニュアンスで)やや挑戦的な作りの「粗筋アニメ」だ。

(俺は滅多な事ではこんなコトは言わぬ、、、)


今後、どういう展開にするつもりかは知らぬが、次回予告では一気に白鳳騎士団崩壊まで行くらしい、、、しかも多分、同じ尺で。





悪いことは言わぬ、、、


劇場予約や前売りチケットを買っているなら仕方ないが、そうでない方は少し観たヒトの感想なり意見を調べてからの方がイイ。

どうせ6月には次回作が劇場にかかるだろう?


となれば同時か直前にDVD発売だろうから、そこまで待って一度借りて観るといい、、、劇場で観るのは確かに迫力があるが、それはあくまでも設備に根ざした部分だ、、、コンテンツの魅力が支払うチケット代と等価であるかどうかは別の問題と言わざるを得ない。









俺は納得できなかった。


ただ、それだけ。
今からデス
楽しみですなぁ!
KING CUP NOODLE
近所のコンビニで見かけたので買ってみた。





















、、、味は普通です。



買う時にレジの女の子が珍しく俺に話しかけてきた。



ーこれはフラグ、、、なの、、か?



一瞬、そう思った俺を許して欲しい。←誰に言ってる?


店員(以下、店):コレ、男性の方にはよく売れるんですけどォ、、、

ネイルアートもきらびやかな長い付け爪で器用に商品をつまんだ小柄な女性店員は、くりっとした眼で不思議そうな顔をしながらポスレジのバーコード読み取り機をあてた。

ピッ!

店:ぶっちゃけ普通のと同じ味なんでしょ?

俺:、、、でしょうね

あくまでも憶測の域は出ないが、同系統のパッケージデザインはそれがよく知っている味だと暗に訴えている、、、てゆーか、俺に聞くなよ、、、むしろ店員たるアナタが俺に質問されたらそう答えるべきなんじゃ?

店:お湯、入れていきますか?

俺:はい

女性店員は商品をむき身のまま俺に渡し、別の小さな袋に一緒に買った味つきゆで卵と割り箸を入れ、それも寄越した。

店:、、、飽きませんか?

俺:、、、え?

店:いや、同じ味のをそんなに沢山食べて、、、飽きません?

女性店員は常日頃から疑問に思っていたのだろうか?

単にヒマだったのかも知れないが、あまりにも唐突に質問された俺はなんだかしどろもどろになって「ええ、まぁ、、、好きなんで、、、」などと若干ズレた返事をしてしまったのが今になって悔やまれる、、、。











でもまぁなんだ?

売ってる奴がそんなコト気にするなwww
生活環境が厳しいのかな、、、
宗教の本質は「考え方の偏向による現実問題の置換」だと、個人的に俺は思う。





http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120204-00000151-yom-soci





例えば厳しい戒律を持つ宗教。

厳しい自然環境の中で集団が生き抜くための「経験の蓄積たる知恵」がその教えには生きている。



「神の思し召しのままに、、、」



そこには人知の及ばぬ事象に対する諦めが感じ取れる。


(「神の与えたもうた試練」とか、な)


そもそも「神に祈る」という行為はそれそのものが第三者への思考の丸投げに他ならない。

考え方を変えて楽になるというのは一種の逃避だよな?

現実には自分を取り巻く環境は全く変わってないけれど精神的には楽になるだろう。



無論、何事も努力と工夫によりどうにでもなる、、、等とは言わぬ。

どうにもならぬ時にスッパリと諦めて投げ出したり他に出来る事を探したり、放心したり感情に身を任せるのも一種の切り替えだと思う。

(あくまでも「切り替え」、気分転換である)
















だがね、極めて個人的に俺は気に入らない。










そこに心の平穏はあってもヒトとしての幸せは無い。

ヒトは支払った代償に応じた価値しか感じることは出来ないのだからな。
、、、何故脱ぐ?
確かに頼もしい、、、。





http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120203-00000023-tkwalk-ent




だが、なんか同時にぉぃ、、、ちょっとヘンな方向へ行ってないか?的な違和感が無いこともない。








購入者の男女比率を公表して欲しいと思う俺は趣味が悪いでしょうか?
クリスタル先生!
ダイヤモンドダストのヘンな踊りにしようかどうかずいぶん迷ったんだがー






やっぱこっちにした。


え?白黒だから「雪」か「並」か判らない?






心の眼で見ろ!心の眼で!!
「オチ」はどうするんだ?
やっぱ流れ的には必要な気がするが、、、。





http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120203-00000016-zdn_n-inet




ビジネス書やノウハウ・ハウツー関係はそれこそ内容の箇条書きになったら読む必要性が薄れてしまいそうだが、ざっくりと内容を確かめてから購入するかどうかを検討するというのも普段立ち読みでやっていることだしなぁ、、、。

最近はそういう本よりもラノベや一般小説などの読書をエンターテインメントとしてしか読んでいないから、ストーリーそのものの概略よりも文章や構成の妙を味わうという読み方かな、、、そんなに筋そのものをチェックはしないな。



最近、マンガで古典や名作を読ますのがあるけど、アレみたいなモンかね?



「粗筋を知ったから読みたくなる」ってのも確かにあるもんな、映画の予告編みたいにサ。



コレは「じょれん」というのか!
なんかスッキリする瞬間。





http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120203-00000009-mai-soci




「潮干狩りに使うあの金籠のついた熊手の親玉」というモノだと思っていた俺にはありがたい。

確かに今までもこういう道具を使っていると、その大小に係わらず海上保安庁の巡視員に見つかると注意・勧告を受けたものだが、今度からは厳しく取り締まるのか、、、。



まぁ、俺は使わないからいいけどね。←昔使おうとして買って持っていたら怒られた



「素手ならOK」とは巡視員の弁だが、大人が本気で貝を掘ったら素手でも相当な漁獲量が有るぞ?3時間を30分に短縮するために使うのかね?



漁業権には納得しないが、乱獲は良くない、、、何事もほどほどにな。

…。

2012年2月3日
…。
悲哀を感じた…。

唐突ですまんが
今、何度見返しても菊さんのリンクが見当たらないという現象が発生しているんだが、、、?


(画面の左側な)



なんじゃこりゃ?
>MAT
お待たせして申し訳ない。

(製作時間はコメント書き込みから現在までと考えていただければよい)












既にある製品だったら俺は悲しいが、MAT氏にとっては朗報なのではないだろうか?

もし、未だ誰も製作販売していないのならば5%で手を打とう!←馬鹿
「落とし穴」の結末
まぁ、想定の範囲内。





http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120130-00001029-yom-soci




判決に特別不満は無いが、俺には「法曹界には非常識な連中しか居ないのだろうか?」という疑問が浮かばぬでもない、、、。

確かに妻もその友人達も無自覚にある結末に向けての準備をしていただけだ。

今となってはマンガの表現でも滅多に見ることも無いコトだが、「マンホールにそれを事前に察知することなくヒトが落下したどうなるか?」や「切り立った崖っぷちでの目隠し&回転アリのスイカ割りの結末」について少しは自分の脳細胞を働かせてみるべきではなかったろうか?

首の上に載ってるのがスイカやカボチャでないのならば、当然起こりうる事態に対しての責任というものを少しは自覚しておいて欲しいものである。












未必の故意という言葉もあるんだけどな、、、。
(「密室の恋」ならしてみたいけど、、、)










このケースでは殺人の計画者や準備に加担した皆さんには「悪気は無かった」、ただ少々残念なことに結末を予測できないほど「頭が悪かった」だけだ。









日本では場合によっては「無知は罪にならないらしい」ということだけはよく解った。

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、、、で、こっから先はヒミツにでも書こうと思ったが、全文を読まずに噛み付いてくる狂犬を避ける意味でも必要かも知れぬと思ったので出しておく。



実際には彼らにはある種のレッテルを貼られるという社会罰が与えられますから罰としては必要かつ十分だと思われます。←法関係に疎いにもかかわらずなんという暴言www







でもね、、、本当はもっと厳罰を与えて分かり易く社会的な「禊」をする必要性があったんじゃないのかね?


このままでは彼らは「考えなしにイタズラをしてヒトを殺し、にもかかわらず罰を受けなかった」という目で見られる、、、言い換えれば、裁判所は自らの判断を放棄して「社会罰」という形で一般民衆にその役目を丸投げしたというワケだ。

これは正直言って彼等の将来(まだ20代前半だろ?)にとって非常に良くないコトなんじゃないだろうか?


いっそその罪を責められ、罰を与えられた方が彼らは救われるのではないか、、、?


また、全く余計なお世話かもしれませんが、このままでは真の被害者たる「夫」とその家族が可哀想です、、、彼等(特に遺族)の「想いのやり場」というものについて裁判所は考えたことは無いのでしょうか?

「罪」を明確にし、それに対する「罰」が与えられてこその社会正義であり、裁判所の第三者機関としての判断の公平性が保たれていると確信できる証拠なのではないですか?










兎も角、俺が関係者なら、この判決はたまらない、、、、。






イメージは大切かも知れん
「軍歌」って言うと今の日本のイメージだとなんだろうね?


  や っ ぱ 右 翼 ? 






http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120129-00000037-jij-int






お隣の国は兵役があるから誰もが避けては通れないコトだけに、その敷居を低くすることも重要なのだろう。

(入ろうと思ったヒトしか入らない日本の自衛隊とはちょっと立場が違う)



「イメージ戦略」って一口に言うけど、身の回りのことでちょっと昔と印象が違うコトやモノってあるだろう?

同じ半島繋がりで言えばパチンコ。

昔はそれこそ軍艦マーチのイメージだったけど、今はオトナのアミューズメントパーク(?)的な立ち位置に変化した。

ゲーセンなんかも店内の内装やプライズ・プリクラなどの出現で客層も変化したクチだし、JRAのここ数年の広報努力はちょっと涙ぐましいものがある。








直接影響のある人々にとっては結構変化が感じられるきっかけになるんじゃないかなぁ、、、。





















まぁ、俺的にはニュースにコメントつけてる皆さんがまるで我が事のように 過 剰 反 応 しているコトの方が気になりますけどね。

死ぬ自由

2012年1月29日 日常
死ぬ自由
生きてゆく自由や権利は(何者によってか知らぬが)どうやら保障されているらしい。

では、自由に「死ぬ」という権利は無いのだろうか?





http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120128-00000924-yom-sci





実際、今の世の中ではヒトは「勝手に死なない」というのを前提に成り立っている部分がある。

会社の同僚やクラスメイトが


「あー、私、一身上の都合で明後日あたり死なせて頂きますわー」


とかやられたら迷惑だろう?

現代社会が「明日もあなたは生きている」というのを前提にしている以上、「勝手に死ぬ」権利というのは容易には容認できぬ。

この場合は特殊なケースだろうな、、、回復の見込みが無い、先に待つ結末が誰の目にも明らかである場合、、、か、、。







その判断をまた同じ人間がするってのも問題なような気がしなくも無いがなぁ、、、。

どちらにせよ、終末医療はたとえ本人の意思というものがハッキリ示されていても、周囲の人々の思惑によってその意思が捻じ曲げられる事も少なくないというし、このような指針が示されて明確なルールが定められるのは悪くない。

意思表示のハッキリしないままに意思決定が難しくなったヒトの場合はなんとも言えぬ。




本人の意思か、周囲の気持ちか、、、そこにFAは出ないような気がする。
冬の日の記憶(後編)
「これはもう、、、連絡するより選択肢が無いだろう?」



これはオニポテのオニオンリングをクラムチャウダーにつけながら食べるというお行儀の悪さは今と全く変わっていない俺の率直な意見である



「、、、この期に及んで○○ちゃんの熱意はないがしろには出来ないですよね」



Fもこの点については同意見のようだ、、、口元に残るサウザンソースを神経質そうに何度も紙ナプキンでぬぐいながらフレッシュバーガー(現・サウザンバーガー)にかぶりつく



「だいたいOK前提って言うか、受けるも断るもTさん次第ってカンジじゃないですか?」



予想外に積極的な○○ちゃんの攻勢に対し、我がT国防衛軍首脳による極秘幕僚会議が学校近くのM○Sバーガーを舞台に繰り広げられていた。



それはそうなんだが、、、肝心のTがイマイチ踏み切れない、、、どうもヒトは降ってわいた幸運をも土壇場では疑うように出来ているらしい。



「なにしろ俺の方は全く覚えが無いんだよ、、、いや、単に覚えて無いだけで、逢えばああ、キミか!となるかも知れんが、、、しかしなぁ、、、」



セレブなんだから幕僚達に飲食を提供しても良さそうなものだが、そこはセレブなだけに財布の口が堅いらしくコーヒーのみのTはあれから方々に連絡を取って○○ちゃんを特定しようとはしているらしいが、一向に正体が掴めないという、、、。



「もしかしたら、、、店の従業員とかじゃないですか?」



しばらく考え込んでいたFの声に俺とTとがハッ!と気がついて顔をあげた



「あ、、、でも、従業員だったら”飲み会でご一緒”とは言わないですよねぇ、、、」



「そうだな、、、”ご一緒”ってからには客と客だよなぁ、、、」



また振り出しかぁ、とFも眉根を寄せて考え込んでしまった



「案外、”この前”ってのが先週よりもっと前のことを指してるのかもな」



残ったクラムチャウダーをちびちびすする俺は、少々投げやりな気分になってきていた。



そもそも他人の恋路(?)である、、、あまり深入りしてこっちが気を揉んでも当てられ損という奴だ。



「そういや、着信は何時ごろなんです?」



Fの質問にTが自分の携帯を取り出してから答える。



「昨日も今日も20時50分前後か、、、授業の終わる直前なんだな、、、」




「そうか、、、どっちにしろ明後日には決着がつくワケだ」

Tが俺に向き直って「何故だ?」という顔をするとFはストローの空き袋をいじっていた手元を止め、目だけをTに向けて繋げた。

「明後日の二限は関係法規じゃないですか」


俺たちの通う専門学校は当時夜間部しか開講されておらず18:00~19:30が一限
、19:40~21:10が二限という授業形態だった。

関係法規というのは読んで字の如しだが、要するに柔道整復師の業務やモラルに関した法律を抜粋してまとめて教えるという授業で、有体に言って「面白い!」とか「ためになる!」という系統のお話にはならない、、、俺が100%寝ている時間だ。

ただ、ほぼ全ての生徒にとって嬉しい事にその授業だけはー恐らく教官の個人的なやる気の問題だと思われるがー通常の授業よりかなり早めーうっかりすると30分近くーに切り上げることが多いのだ。


「確かに、、、」

と、言っただけでTが後を続けられなかったのは近く高い確率で訪れるその時にどうすべきかが彼の中でまだ整理できていないからだろう。

その日はそこが潮時と判断したのか、全員が既に注文の品を消化しているのもあってお開きとなった。



「むうぅっ、、、!!」

格闘実技の授業が終わって教室で着替えているときにTが突然声を上げた。

見るとTは既に着替え終わって例によって自分の携帯をいじっているところだったが、どうやら今日も○○ちゃんは律儀に留守電を入れているようだ。

「どうした?今日は”好きです!付き合ってください!!”なんて懇願されてるんじゃねぇだろうな?」

俺は冗談半分で聞いたんだが、、、おぃ、、、なんだその表情は?

「どうしたんで、、、ぅわ!Tさんキモイ!!」

Fも思わず掛けた声が裏返ってしまうような、、、ちょっとリアクションに困るんですけど、、、有体に言ってTはにやけと困った顔の中間みたいな不思議な顔をしてこっちを見ていた。


「とりあえず、コレを聞いてみてくれ、、、」

そう言って差し出された携帯からはこんなメッセージが流れてきた。



「あ、、こ、こんばんは、○○です、、、。」


しばし沈黙、、、なんだか様子がおかしいぞ?


「あ、、あのね、、、私ね、、、」

「あの、、、ええと、もし、この電話が迷惑で、、、その、、」

「嫌だったら、、それは、仕方ないんだけど、、、」


なんか一方的にテンパってませんか?このヒト?とFが突っ込む、、、確かにそうだが、どうもこの後に衝撃の本題が着そうな雰囲気だぞ?


「もし、嫌じゃなかったら、、、その、お返事が、、、いただけたらなーって、、」

「思うんです、、、良かったら、電話ー」



電話機本体の留守録はそこで時間切れだったらしく、今回のメッセージはなんだか中途半端な所でブツッと切れていた。

「で、どうするんだ?連絡をこっちから入れてみるのか?」

嬉しさを隠そうとして眉がハの字になってしまっているTに聞いてみたが、Tはゆっくりと頭を振った。

そして教室の机に片手を突くとそこに寄りかかるようなポーズをとって、無い前髪に手ぐしを通してそんなに長くない髪を払った。

「明日、、、」

「明日、決着をつけるさ、、、、この手で、な!」




俺とFはきっと痛い奴を見るように揃って目を眇めていたのだろうと思う、、、まぁ、自分で自分は客観視出来ないし、な。

「少々痛いが、その心意気やよし!と言ったところか、、、」

「ええ、見ているこっちまで痛くなってきますけど、そんなところでしょうね」

なんなんだよ!お前らは!!などと食って掛かるTだが、相変わらず眦が下がりっぱなしでどうにも迫力が無い。

「なんにせよここまで押してきたんだ、、、今更どうこうってコトも無いだろうさ」

「そうそう、精々○○ちゃんとの初デートのプランでも練りこんでおいてくださいよ」

「そうだな、、、男の真価はエスコートプランにこそあるというからな」

「へぇ、、誰かの格言ですか?」

Fがメガネを無駄に輝かせて聞いた

「いや、今なんとなく思いついたから格好をつけて言ってみただけだ」

「実績皆無じゃないですか、、、」

「ふっ、、だがこのT様の偉業により今後インターナショナルかつグローバルなスタンダードでコモンでセンスな事象になるに違いない!」

俺とFが顔を見合わせ、同時に「ないない、、、」と片手を扇いだのを見ると、Tは顔をしかめた。

「失礼な奴だな、、、まったく最近の若者は!」

怒った顔をして見せたのは一瞬で、結局そのまま3人は誰からとも無く噴出すと、いつも通り互いにちょっかいを出しながらまっすぐ駅まで歩いて帰ったのさ。



その日は特別だった。


いや、「特別な日になるはず予定」と表記すべきかな?、、、まぁ、とりあえずTは勿論のことだが俺とFも我が事のように事態の推移を見守ってきた一件が、今夜新たなステージを迎える、、、そんな期待に満ちていた。

Tは別に今日○○ちゃん本人に会う約束をしているわけでもないのに無駄にオシャレして来ている、、、カジュアルな普段は着ないカラーシャツにノータイだが襟のあるジャケット、ボトムはシックなダーク系のチノパンに革のウォーキンングシューズだ。

「電話では相手に見えるわけじゃない、、、だが、そこに誠意を込めるのが真の男なのさ、、、」

そう、うそぶくTは俺から見ても相当に気合が入っているといわざるを得ない。

俺にしたって普段なら100%睡眠時間に充てるはずの関係法規の授業を完全に覚醒したまま過ごし、周囲となにより教官に驚かれていた。

Fは普段通り無駄に銀縁のメガネを光らせているだけかと思いきや、実はいつもより頻繁にクイッっとメガネを直していたのだそうだ、、、俺には理解できない緊張の仕草だけどな、、、そもそもソレ、緊張した時の仕草なのか?



その日の授業は通常より40分は早く終わった。

俺が最後まで起きていたからではないと思いたいが、この全学期を通じて起きていたためしの無い奴を最後まで起こしたまま授業を終えることが教官にとってのささやかな「勝利」だったのかもしれない、、、とか考えると今になって教官がかわいそうに思えてきてしまうな、、、スマン、Y先生、、、。

俺たちは授業が終わると身支度もそこそこに校舎を後にしていた。

もし、○○ちゃんの定時連絡が普段通りならば、あと数分でTの携帯が鳴るはずだ、、、!

「M○Sにでも入るか?」

「ああ、寒いしな、、行こうか」

やはりこの国難にあたるにはT国国防会議の開催地たるM○Sがふさわしいと誰もが考えるようだな。

幸い、狭い店内ながらも俺たちの他には2組くらいしか客が居ないのも好都合だ。

俺たちは手早く注文を済ませ、店の一番奥のボックス席に陣取ったーその時




ブブーッ!ブブーッ!


学校を出るときにマナーモードから切り替えておかなかったのか、テーブルの上に置かれていたTの携帯が激しく振動する音がした!

「!!」

一瞬、走る緊張、、、そしてTは携帯に手を伸ばすと、フリップを開けて電話に出た。

「はい」

俺とFは他人が見たらどうかと思うくらいTに接近して全力で盗み聞きの構えである、、、いや、ヘンですよー、そこの二人!?

一瞬置いて、女性の声がする、、、おなじみの○○ちゃんの声だ!



「あ、、、こ、こんばんは!」

緊張しているのが分かる、、、Tは既に手の甲にじっとり汗をかいているし、俺だって一言一句聞き漏らすまいと真剣そのものだ、、、そして、F、、、オマエ、そのうっとおしいクイクイ止めろ!せわしなくて気が散るわ!

「○○さんですね?いつもお電話ありがとう」

Tが目一杯緊張しているクセに余裕っぽい挨拶だーっ!

「あ、いえ、そんな、、、ご迷惑じゃなかったですか?」

「そんなこと無いよ、、、こっちこそなかなか電話に出られなくてゴメンね、、、」

「ご、ごめんなさい!お忙しいところ、、、何度も私ったら、、、」

「今日はたまたま授業が早く終わったから良かったよ、、、迷惑なんてとんでもない!、、、電話をもらえて僕も嬉しかったよ」






「!!、、、△△さんたら、、、!」

嬉しそうにはにかむ○○ちゃん、、、







、、、で、も、、、




















△△さん、、、、だと?






氷点下まで静かに静かに振動を与えずに冷やした水の入った容器のフチをコン!と棒で叩いた時、あるいはエポキシ系二液混合接着剤のA剤の入った皿にB剤を一滴落とした時のように、、、




、、、俺たちは一瞬の内に文字通り凝固した。




俺たちはもう少しそういう可能性について考慮すべきではなかったか?

否、、、正直言えば身に覚えが無い時点で真っ先に疑うべき事象を敢えて無視してきたんだな、、、。

俺とFはTの携帯から耳を離し、どちらからともなく苦い表情で相手の顔を見た。

Tの持つ携帯からは興奮して、ちょっと声が大きくなった○○ちゃんの声が良く聞こえた。


「ねぇ、△△さん!、、、この際だから思い切って言っちゃいますね!、、、私、あなたの、、」

「○○さん!」

Tが、、、青くなったり赤くなったりしているTが○○ちゃんの言葉をさえぎった


「、、、○○さん、落着いて聞いて欲しいことがあるんだけど、、、いいかな?」

搾り出すようなTの声に全俺が泣きそうだ、、、FもこれからTが何をするのか察したようだ、、、銀縁の無駄に光っているメガネが添えられた薬指と共に小刻みに震えていた。


「僕は、、、僕は△△じゃ無いんだ、、、!」





「ぇ、、、」

一瞬の間を置いて、小さく息を呑む○○ちゃん。


「そ、、そんな、、、!」


「だが、キミからのメッセージを受けるうちに、、、僕はッ!」












ブツッ!ツーツーツー、、、










時間が止まったかのようにTは微動だにしない、、、いや、小刻みに震えている携帯を握った右手は見なかったことにしよう。




俺とFは顔を見合わせ、、、そして、気の毒な友人に掛ける言葉を捜していた。
冬の日の記憶(前編)
あれは、そう、俺が二度目の専門学校通いをしていたときだから、もう15年ほど前の話になるか、、、。




当時、俺は今のような仕事をしながら針灸免許だけでは将来心許無いと考え、師匠に頼み込んで毎日仕事を夕方で切り上げ柔道整復師の専門学校に通っていた。



俺は当時の教官たちの間ではたいそう評判の悪い学生だった。



なにしろ興味の無い教科(整復理論・生理学・病理学・実技・格闘を除く全教科)はすべて寝ているくせに、テストをすれば可愛くないことに全教科水準以上を確保している、、、まるで睡眠学習法をマスターした怪しい通販の体験談かラノベにおける主人公のライバルの様な完璧超人ぶりである。



、、、もっとも、入学の前々年度まで別の医療系専門学校で勉強していて既に似た様な国家資格を持っているのだから、同じレベルの同じ教科の授業が今更理解出来ない方がむしろ問題だけどな。




さて、俺のささやかな自慢話はここまでにして主題たる当時のお話しに移行しておこう。




当時から「はがない系」の俺には学校で話をする程度の友人も数名しか居なかったが、その内の一人に東京農大を優秀(?)な成績で卒業したTという男が居た。



冬のある日、いつも通り授業が終わって帰宅準備をしていたときだった。

学校と名がつくところならば大抵そうであるように、俺の通う専門学校も「授業中は携帯電話の電源を切る、あるいはマナーモードにすべし」というルールがあったので、授業が終わると生徒が一斉に留守電やメールのチェックをすべく携帯をいじり始めるのは何処でも見られる光景なんだが、、、。




「あれ?誰だ、、、コイツ?」



机の横に掛けた自分のバッグから取り出した携帯を見ていたTが変な顔をしていた。



「、、、うーん、、、うむぅ?」




Tはしばらく液晶画面の表示に首をかしげていたが、留守電にメッセージが入っていたのでそれを聞いてみたようだ。



俺はいつも最寄駅まで歩くFと一緒にTの傍に居たので「どうした?」と声をかけると、Tは「ああ、、ちょっと変なメッセージが残っててな、、、」と言いながら聞くか?と俺たちに自分の携帯を差し出してきた。



俺とFが軽く頷くとTは携帯を操作して留守録をスピーカーで流した。








「あ、、、もしもし?○○です、、、憶えてらっしゃいますか?」




若い女性の声だ!、、、そして特に根拠は無いが、たぶん、美しい!←馬鹿




「先日の飲み会ではなんだかご迷惑をかけちゃったみたいでごめんなさい」




そうかそうか、、、ナニが有ったかは知らぬが俺は許すよ




「えっと、、、それで、勝手なお願いかもしれませんがもう一度逢ってお話がしたいです、、、よかったら、連絡下さい、、、待ってます!」





留守録はそこで終わっていた。




俺とFは神妙な顔でこちらを見ているTに向き直ると聞いた。




「これは、自慢かね?」




表情にこわばりが無かったか?と問われればYesでありNoだ、、、

Tはこれは心外!といった顔をして抗弁する。




「待て!、、、俺はこの○○さんを知らないんだよ!」



「ふん、、、つまりこうか?」



俺は意地悪なラノベにおける主人公のライバル的な優等生が、非のある生徒を追い詰めるべく糾弾する、といった調子でまくしたてた。



「どこぞの飲み会か合コンかは知らぬが、そこでなにかジェントルマンな行動をしたところ誰のつてを頼ってけなげにもTの携帯の番号を調べて御礼がてらデートのお誘いが来ちゃいましたよ、と?」



「そんな旨い話があるかよ!?いや、無い!!」



「ぐぬぬ、、、」



「Tさん、、、ダメじゃないですか、、、知らないヒトとお話しちゃ、、、」




Fが銀縁の賢そうなメガネをピン!と立たせた右手の薬指をついっと動かして直すと割って入った。




「もし、Tさんになにかあったらボク、困ります」



「いや、困らねぇだろ?、、、そもそもオマエ俺の保護者じゃないだろ?」



「精神的には保護者です。年齢はTさんより6つばかり若いですが、、、」




Fは高校を卒業してからすぐにこの専門学校に入ってきたこの学校の生徒的には珍しい部類の人間だ、、、実家が由緒正しい整骨院なので「三代目」となるべく英才教育を受けているのかも知れないが、授業での教官への受け答えにも非凡なものを感じるメガネ君だ、、、若干、性格が悪い、が。




「まぁ待て!落ち着け!」




俺はTに向き直るとあらためて事態を整理すべく質問を発した。




「Tは居酒屋かなにかで誰かを助けたことは無いか?」




Tはうーんと唸り




「特には、、、無い、か?いや、正直記憶は無いな」



「Tさんベロンベロンになるまで飲みますからねぇ、、、」



Fは半ばあきれるような表情で繋ぐ



「でも、まぁ、、、憶えてないだけで可能性はあるかも、、、」




Tは酒が強いだけに自分が意識を失う前に誰かに親切にしている可能性は捨てきれない、、、根はエロくて本当にエロいが真面目でエロい、、、つまり俺の数少ないトモダチだからイイ奴だ。←?




「飲み会には心当たりがあるよな?」



「うん、そろそろ忘年会も入ってきてるから、、、先週からでも3回は行った」



「かえって絞れなくなってますね、、、」



「相手のことをこっちが絞りきれていない以上、無闇に攻め込んでも無残な結果に終わる可能性もある、、、ここは相手を特定するための材料が欲しいな」



「と言うと?」



「うむ、どうやらこの子はTにずいぶんとご執心だ、、、恐らく近日中に再度連絡があるだろう、、、」




キラリとFの銀縁メガネが無駄に光る




「なるほど、こちらから喰い付くのではなく待ち構えるワケですね!?」



「そうだ、それまでにここんとこTが参加した飲み会に出ていた参加者名簿のようなものをなんとか手に入れて、こっちからその○○ちゃんが誰なのかアタリをつけておくってワケだ」

「ついでに当日の参加者に当時ナニがあったのかも聞き出しておければなおいいだろう?」


Fも納得したように続けた。

「流石に顔も出会った記憶も完全に無いというのは失礼ですからね、、、最低限のマナーと思って予習しておくのはアリでしょう」



突然、Tは携帯を扇子の様に口元にあて、目を眇めてそっくり返った



「桔梗屋、、、そちも相当のワルよのう、、、」



「ふぇっふぇっ、、、お代官様ほどではごじゃりませぬぅ~」



「あっ!ズルいなぁ、、、ボクにも役を下さいよーっ!」



「ふぁーっはっはっはっ、、、」



「ふぇっふぇっふぇっ、、、」




その日の学校の帰り道は普段より少し、楽かったな。



(まぁ、帰れば帰ったで職場で仕事が有るんだけどね)







翌日、仕事が忙しくて少し遅刻して教室に入った俺は授業の合間の休憩時間に普段なら一服ニコチン補給をすべく席を立ったTを捕まえていた。



「どうだ?判ったか?」



無論俺が聞いているのは、○○ちゃんのコトだ。



Tはニコチン成分が欠乏しているせいか微妙な表情をした



「、、いや、俺の調べた限りでは○○ちゃんってのは参加者に入ってないんだよな、、、」



「どういうコトですか?」



Tの斜め後ろの席から話を聞きつけたFの怪訝そうな声がかかる。



Tは短くため息をつくとーもう時間的に一服入れるのは無理だと思ったんだろうータバコと携帯灰皿を尻のポケットに捻じ込み、椅子に座りなおした。




「どうもこうも無いんだよ、、、先週からこっち3回飲み会があったんだが、ひとつは大学の時のサークル仲間だから全員面は割れてる、ひとつは今勤めてる整骨院の飲み会だろ?、、、同僚と上司、あとは常連の患者さんくらいだから間違えようが無い、最後の飲み会はゴルフ仲間なんだけどー」



「ゴルフゥ?」



「ゴルフですって?」



俺とFが同時に突っ込んだ



「学生がゴルフとは感心しないな、、、」



「ええ、不謹慎ですね、、、セレブみたいでムカつきます」



「ほっとけよ!」



まぁ、事実Tの実家はちょっと想像がつかないレベルの金持ちらしい、、、

俺もこの時点ではあまり気がついていなかったが、後年遊びに行った際に思い知ることになる。




「、、、兎に角、そのゴルフ仲間との飲み会位しかアテは無いんだが、、、その飲み会に来ていたのは会員とその家族・友人なんだ、つまり、、、」



俺とFは口ごもるTの続きを待った



「来てたのは会員の奥さんか彼女ばっかりなんだ」




「!!」

Tが言うには普段、一緒にコースに出る連中の顔や名前はだいたい解るらしい。



そうなるとTが知らない人物はその飲み会に会員が連れてきた同伴者ってコトになるが、その「同伴者」は多くの場合会員の配偶者か恋人、、、つまり○○ちゃんがフリーな立場の女性である可能性は極めて低いと言える。



「でも、誰かの娘って可能性も無くはないんじゃないですか?」



Fがもっともな意見を言うと、Tは軽く首を振った。



「俺が参加してるグループには四十路を迎えたような人は居ないんだよ」



「はぁ、、、なるほど、、、」



「まぁ、そこは解らないな、、、無いとは思いたいが十代の子かもしれん」



Tはそんな子居たかなぁ?と首をかしげていたが、そこで控えめなチャイムが鳴り次の授業の教官が入ってきたので俺たちはおのおのの席に戻り、立ち話は強制的に終わらされた。




放課後、教科書を机の上に散乱させたまま鞄から出した携帯をいじっていたTが「あッ!」と声を上げた。



「、、、今日も入ってる、、、留守電」



「ホントか!?、、、こりゃホンモノかもな、、、」



「と、見せかけて手の込んだ詐欺なんじゃないですかぁ?呼び出されて会場についてくと宝石買わされますよォ?」



Fの指摘に「○○ちゃんを馬鹿にするな!」とTが吼える、、、いや、そんなに感情移入しなくても、、、。



早速聞かされた(無理やり再生させた)留守録はこんな内容だった







「え、、と、こんばんは、飲み会でご一緒させていただいた○○です」



ああ、相変わらずキレイだね、、、○○ちゃん、、、



「あの、、メッセージに気がついてなかったらアレだし、、、ま、間違ってちゃんと入ってないといけないのでまたお電話しました!」



「わたし、この前のことでどうしても直接御礼が言いたくって、、、その、迷惑かもしれませんが、、、も、もう一度お会いしたいんです、、、」



「どうぞ、、、よろしくお願いします!」










心なしかどや顔で上機嫌なTの前でどんな感想を述べるべきだろうか?



言ってはなんだがこの○○ちゃんも相当なボルテージで電話かけてきているな、、、俺の想像では最後のところは今は無き「ねるとん紅鯨団」の告白タイムばりの右手の出し具合だ。



Fなどはもう既にあからさまに他人の幸福に対する許容範囲を逸脱してしまったような顔をしていた、、、。



---------------------------------------------後編に続く-------------------------------------------------

間違い電話
、、、先週の土曜日だったかな?


仕事中に俺の携帯が鳴ったんだよ。

俺ん家は土曜日は午後5時までの受付なんだが、5時ちょっと前だったからてっきり患者さんの誰かが少し遅れるから待ってて!ってかけてきたもんだと思ってすぐに取ったのさ、、、。


「はい」←携帯だから名乗らない

『あ、パパ?』


第一声は(俺の耳には)大変年若くかわいらしい(注・あくまでもイメージです)お嬢さんが、保護者的な立場の方に甘えるような表情があった。


「、、、いいえ」←素で答えている

『パパでしょ?』


追いすがるお嬢さんに俺はきっと困った顔をしていたと思う


ある意味パパですが、、、」

『?、、、パパだよ、、ね?』

どちらのパパにおかけでしょうか?

『、、、間違えました!すみません、、!』



すぐに電話は切れた。


俺はーちょっと残念な気持ちにならぬでもなかったがーすぐに仕事に戻った。


日頃、間違い電話と言えばごくつまらないセールス(これは別に間違いじゃないな、迷惑だが、、、)や最近は減ったがなにかPC用のビジネスソフトのサポートセンター宛の切羽詰ったオジサン達の悲鳴、そして相変わらず頻繁に入るシャー○の修理依頼Faxくらいか、、、華が無いな。

シャ○プの家電修理絡みのFaxは俺にとってもかなりストレスだ。

なにしろ「返事はいついつまでに!」なんて注意書きがついてるからな、、、やっぱり気になるじゃない?

大抵、、、って言うか全部そうなんだが、○ャープの修理部門が間違えて送ってくるんじゃなくてお客の家電を預かった販売店がシ○ープに修理依頼する際に間違うんだよな。

だから面倒でも相手先に連絡して「アンタのFaxちゃんと届いてないよ?」って言ってやらないと、間違えた販売店が困るのは俺的に全然かまわないがその先に居るお客さんが困るだろう?

俺からのお願いは2つだ。

ひとつは「必ず送る前に番号を確認しろ」ってコト、もうひとつは「必ず電話番号を明記しろ」ってコトだな。

Faxだから送り主の番号出てるけど、それはあくまでも「Fax番号」だったりするからな。

別に御礼が言ってもらいたいから教えるわけじゃないが、こっちが懇切丁寧に文書で間違いを指摘しても文書なり電話なりで「ご迷惑をおかけいたしました、お手数をかけて申し訳ございません」などと返信を寄越す奴は皆無だからな。

まぁ、基本的な事務処理能力が欠如している奴らが根本的に駄目なのは確定的に明らかだから仕方ないね、、、。












まぁ、それは兎も角、、、



名古屋近辺の彼女、ちゃんとパパに連絡ついたかしら?
君の声が聞きたくて
先日、俺の店に元・町会長のYさんが訪ねてきた。

用件は総務省・経産省の墨田区内の事業所に対するアンケートに答えて欲しいというものだった。


くすんだ緑色の大判の封筒に入ったアンケートを受け取った俺は、早速それを開けて見た。

アンケートの用紙が一枚とその書き方に関する注意事項・手順などを説明する小冊子、アンケートの意義を訴えるチラシと役所が製作したらしい「これはお願いの形をとった強制ですw」というお手紙だった。

俺はしばらく小冊子とアンケート用紙を交互に見比べていたが、どうやらアンケートの後半は税理士事務所のお世話にならねばどうにも埋められないらしいと気がつくと経理関係をお願いしている事務所へと電話を繋いだ。

たいしてお世話をしてもされてもいないオペレーターの女の子と「いつもお世話になっております」「いえいえこちらこそいつもお世話に、、、」などとそれらしい挨拶を交わし、「経理のSさんをお願いします」と用件を伝えると「申し訳有りませんが本日Sはお休みしておりまして、、、」と残念そうに返してきた。

ならば同じ事務所のM氏をと伝えるとオペレーターの女の子は「少々、お待ちください」と言い残し、M氏のデスクに繋いでくれた。

俺はM氏にアンケートを書かねばならぬので数字部分の書き方を御教授願いたいと率直に言うと、「わかりました、では、そのアンケートを送ってください」と返って来たのでアンケート用紙をスキャナーで撮ってメールに添付した。



ややあってメールと共にFAXが送られてきた。

俺は店の年季の入ったFAXが「ブブッ、、、ブブブブ、、、、」と文句ありげな音を立てながら耳の赤い紙を吐き出すのを横目にメールを開いてみた。





お疲れ様です。

平成23年中の売上、経費の資料がまだこちらに届いていないので、平成22年の数
字を記入しておきます。

確定申告もありますので、早めに資料をSまで送ってください。

よろしくお願いします。








一度読んで、もう一度見返してみる。

そうだな、、、言われてみれば確かに今月中に資料となる書類を提出してくれと言われていたっけ、、、
















でもさ、、、






23 年 度 分 の 資 料 が 足 り な い か ら 、、、





ってのは解るけど





22 年 度 分 の 資 料 で 作 っ て お き ま し た w





ちゅーのは意味不明だよな、、、「足りないから書けません」なら話は解るが、「足りないから別の資料で書きますねwww」、だ、、、とォ?

、、、いや、正直解らない、毎度のことだが理解できない。






ふしぎな書類いーただいて いーただいてェー

渋谷でうぅーみを見ちゃったのォー、、、








「ピーッ!!」

俺をよく解らない思考の迷宮から引っ張り出したのはFAXの「ロール紙がありません」という警告音だった。

俺はPCを閉じるとのろのろと受話器に手を伸ばし、事務所へと電話するべくリダイヤルのボタンを押した。


2コールで出たオペレーターの女の子に、ほぼ挨拶抜きで「M氏を」とだけ伝えると女の子は「少々お待ちください」と答えてM氏に代わった。


俺は電話口でなにやら聞いてもいない説明をあわててし始めるM氏にうんうんと相槌を打ちながら言った

「ごめん、少しいいですか?」

「はい」

「FAXの紙が途中できれてしまったもので、、、すみません」

「あ、そうですか、、、」

「それと、な」

「はい」

「資料が足りてないから書類は今作れないんだよね?」

「あ、はい、だから一昨年の分の、、、」

「じゃあ足りない資料を送るから、必要事項を書き込んでFAXもらえますか?」

「ええ、ですから、、、」

「先ほど途中まで頂いた一昨年の資料を基に書いた書類は提出できませんよね?」

「、、はい、そうですね」

「では、それは送っていただかなくて結構です」

「、、、はい」

「資料の提出が遅れて申し訳有りませんでした」

「あ、ええ」

「明日には発送しますので、届いたら処理をお願いします」

「はい」





電話を切った俺はなんだかドッと疲れを感じ、デスクの後ろの壁に寄り掛かるようにして腰掛けた。



ふぅ、、、






ピリリリリリリ!ピリリリリリリ!






突然、けたたましい警告音を立てたのは店のFAXだった。

何事かと思ってFAXの液晶ディスプレイを覗き込むと、そこには先程まで電話で話しをしていた事務所のFAX番号が点滅していた。




俺はプチッとFAXの回線を止めると、素早く受話器を取ってリダイヤルのボタンを押しながら思った。

想定されうるあらゆる事態に対して事前に手をうっておかなかった俺が悪かったんだ、、、これは俺の怠惰に対する報いなのだ、とな。


俺は2コールで電話に出たオペレーターの女の子にだけは敬意を払おうと心に決めて話し始めた

「もしもし、いつもいつもお世話になっております、、、

ただただ悲しい

2012年1月25日 日常
ただただ悲しい
こういう事件があって「誰それの対応が悪い!」とか「本人達の努力が足りない!」とか言うヒトも居るだろう。

でもな、結果があってから言うのは簡単だし、知らないことや知ろうとしなかったことを「罪」だと責められても困るじゃないか、、、

だって、広義には俺たちもまた


 知 ら ず 、 知 ろ う と し な か っ た 


周囲の一人のワケだしな。





http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120124-00000032-mai-soci




誰かの不幸、、、きっと小さなボタンの掛け違いの積み重ねなんだよね、、、それを共感し、悼むのは解る。

ただ、そこにある矛盾や理不尽を当事者はもちろんその周囲の第三者にぶつけるのは間違っていると思うな、俺は。

責任を感じたり後悔の念に苛まれつつも、それを次に同じ不幸を繰り返さない糧とするのは、きっとその周囲の第三者達なのだろうからね。






俺たちはー敢えて「たち」をつけるぞーともすれば自分の立場と目線だけで物事を非常に単純化して捉えてしまう。

税金を安くしろだとか、医療費が高過ぎるだとか、公共事業が多過ぎるだとか、な、、、。←主に俺目線の不満だなw

無論、現状が常に正しく疑いの余地が無いなどとは言わん、、、大いに間違ってるし、不公平も甚だしい。



ただ、その制度やシステムによって救われるヒトも居るという事を忘れちゃいけないような気がする。

今は払わされるばかりで回収の目処も立たない年金にしても、運用方法や基本的な分配原理は間違っているし既に破綻していると言っても過言ではないが、ソレで生活している人々が居るという現実の前では俺には「ソレ間違ってるから全撤廃よろwww」とか言えない



ヒステリックに原則・原理の整合性を訴えるよりも、俺にも出来る「優しい生き方」を模索しなきゃな、、、なんて、ガラでも無いが考えた。

、、ちゅーか全然ハナシが飛んでてサッパリ論旨が解らんなぁ、、、そこが俺クオリティって言えばそうなのかもな、、、とりあえず俺がそんなヘンなコト考えるきっかけになったニュースだな、うん。

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